つみかさね

【セキュリティ日報】AxiosのSSRF CVSS9.9ほか主要ライブラリCritical22件

2026-08-01データソース: NVD, OSV, GHSA, JVN

対応判断サマリー

high対応必須
Axios の NO_PROXY すり抜けによるSSRF
CVE-2025-62718
Axios 1.15.0 / 0.31.0 以降へアップデート
high対応必須
Immutable.js のプロトタイプ汚染
CVE-2026-29063
3.8.3 / 4.3.7 / 5.1.5 以降へアップデート
high対応必須
gRPC-Go の認可バイパス
CVE-2026-33186
gRPC-Go 1.79.3 以降へアップデート
high対応必須
golang.org/x/crypto SSHサーバの認可バイパス
CVE-2026-46595
golang.org/x/crypto を最新版へアップデート
high推奨
Axios プロトタイプ汚染ガジェットによるMITM
CVE-2026-44494
Axios 1.16.0 以降へアップデート
high推奨
React Router / Remix のオープンリダイレクトXSS
CVE-2026-22029
react-router 7.12.0 / @remix-run/router 1.23.2 へアップデート
high推奨
shell-quote のコマンドインジェクション
CVE-2026-9277
shell-quote の修正版へアップデート
high推奨
FFmpeg RASCデコーダの領域外書き込み
CVE-2026-58049
FFmpegの修正版へアップデート
CVENVD脆弱性AxiosNode.jsGoLinux

本日はNVD由来の新規・更新CVEが200件(Critical 22件・High 116件)で、Linux kernelの安定版一括採番に加え、広く使われるライブラリのCriticalが目立ちます。最注目は CVE-2025-62718(Axios の NO_PROXY すり抜けによるSSRF、CVSS 9.9)で、あわせて Immutable.js のプロトタイプ汚染gRPC-Go の認可バイパス、GHSA側では Rails Active Storage のファイル読み取り/RCE など、フロント・バックエンド双方の主要依存に修正が集中しました。自社スタックに関わるものから優先的に確認することを推奨します。

本日の概要

指標数値
新規・更新CVE(NVD)200件
Critical (9.0+)22件
High (7.0-8.9)116件
Medium (4.0-6.9)54件
GHSA 更新アドバイザリ605件(Critical 79 / High 155)
影響エコシステムnpm, Go, Maven, PyPI, RubyGems

NVDの200件はLinux kernelの安定版修正を多く含み、CVSSは自動採番のため高めに出ています。実務上の優先度はGHSA/ライブラリ側の修正のほうが高い日です。OSVフィードは本日更新なしでした。

Critical / High 脆弱性の詳細

CVE-2025-62718:Axios の NO_PROXY すり抜けによるSSRF(本日最上位)

  • CVSS: 9.9(Critical)
  • 影響: Axios 1.15.0未満 および 0.31.0未満
  • ホスト名の正規化が不十分で、localhost.(末尾ドット付き)や [::1](IPv6リテラル)などが NO_PROXY のマッチから漏れ、設定したプロキシを経由してしまいます。結果として、ループバックや内部サービスをプロキシ保護している構成でも、攻撃者が保護対象へ到達できるSSRF・プロキシバイパスにつながります。
  • 対策: 1.15.0 または 0.31.0 以降へアップデートしてください。Axiosは依存ツリーの奥に入りがちなため npm ls axios での棚卸しを推奨します。
  • 参考: NVD

CVE-2026-29063:Immutable.js のプロトタイプ汚染(CVSS 9.8)

  • 影響: Immutable.js 3.8.3 / 4.3.7 / 5.1.5 より前
  • mergeDeep() / merge() / Map.toJS() / Map.toObject() などのAPI経由でプロトタイプ汚染が可能です。汚染された Object.prototype は、他の脆弱性と組み合わさることでDoSやロジック改ざんの起点になり得ます。
  • 対策: 3.8.3 / 4.3.7 / 5.1.5 以降へアップデートしてください。

CVE-2026-33186:gRPC-Go の認可バイパス(CVSS 9.1)

  • 影響: gRPC-Go 1.79.3 より前
  • HTTP/2 の :path 疑似ヘッダの検証が緩く、先頭スラッシュを省いた非正規パス(Service/Method)が正規のハンドラへ到達する一方、grpc/authz などのパスベース認可インターセプタは非正規のパス文字列を評価するため、canonicalパス向けの「deny」ルールがすり抜けます。パスベースのRBACを使っている場合に影響します。
  • 対策: 1.79.3 以降へアップデート。緊急時は検証用インターセプタでの先頭スラッシュ必須化が回避策になります。

その他の主要ライブラリ Critical / High

  • CVE-2026-46595(Critical 10.0, golang.org/x/crypto): CVE-2024-45337 の修正が不完全で、公開鍵以外のコールバックを使うSSHサーバ構成で送信元アドレス検証がスキップされる認可バイパスの再発です。golang.org/x/crypto/ssh を使うサーバは最新版への更新を推奨します。
  • CVE-2026-39821(Critical 9.6, Go idna): ToUnicode("xn--example-.com") がエラーではなく example.com を返すなど、Punycodeラベルの扱いの不備により権限昇格につながり得ます。ホスト名で権限判定を行うGoプログラムが対象です。
  • CVE-2026-33815 / CVE-2026-33816(Critical 9.8, github.com/jackc/pgx/v5): PostgreSQLドライバpgxのメモリ安全性の問題です。govulncheck での棚卸しと該当バージョンの更新を推奨します。
  • CVE-2026-44494(High 8.7, Axios): プロトタイプ汚染を起点に全HTTPトラフィックを攻撃者プロキシへ迂回させるMITMに悪用され得る「ガジェット」。1.16.0 で修正。上記SSRFとあわせてAxiosは最新版への更新を推奨します。
  • CVE-2026-22029(High 8.0, React Router / Remix): loader/actionからのリダイレクトで不正なURLが生成され、クライアント側で意図しないJavaScript実行に至り得るオープンリダイレクト。@remix-run/router 1.23.2 / react-router 7.12.0 で修正。
  • CVE-2026-9277(High 8.1, shell-quote): quote() が改行文字を含むオペレータ入力を正しくエスケープせず、コマンド区切りとして解釈され得るコマンドインジェクション。外部入力からコマンド文字列を組み立てている場合に影響します。
  • CVE-2026-58049(High 8.6, FFmpeg): RASCデコーダ(decode_dlta)の境界チェック不備による領域外書き込み・読み取り。細工したメディアストリームをlibavcodecで復号するとメモリ破壊に至り得ます。信頼できない動画を処理するサービスは要確認です。

Linux kernel(NVD Critical/High の大半)

  • 9pファイルシステムのuse-after-free(CVE-2026-63795, CVSS 10.0)、ocfs2のグループビットマップ検証不備(CVE-2026-63796)、rpmsg charのプローブ時use-after-free(CVE-2026-63797)など、ファイルシステム/ドライバ周りの修正が中心です。いずれもディストリビューションの安定版カーネル更新で対応してください。CVSSは自動採番のため高めですが、多くはローカル/隣接条件や特定機能の有効化が前提です。

エコシステム別サマリー

  • npm: 本日の最重要は Axios の SSRF(CVE-2025-62718)とプロトタイプ汚染MITM(CVE-2026-44494)です。あわせて Immutable.js のプロトタイプ汚染、AWS Amplify Studio 生成コードの入力検証不備によるRCE(CVE-2025-4318, @aws-amplify/codegen-ui-react 2.20.3 で修正)も更新されています。npm audit / npm ls で該当依存を洗い出してください。
  • Go: golang.org/x/crypto のSSH認可バイパス(CVE-2026-46595)、gRPC-Go の認可バイパス(CVE-2026-33186)、jackc/pgx/v5 のメモリ安全性が最優先です。Pterodactyl Wings の設定シークレット漏えい(CVE-2026-52855, 1.12.3)/SFTP経由のクラッシュ(CVE-2026-52856, 1.13.0)もありました。govulncheck を推奨します。
  • Maven: Spring Framework の SpEL によるDoS(CVE-2026-41850, spring-expression 7.0.8)、Spring Data Commons のキャッシュ枯渇(CVE-2026-41695, spring-data-commons 4.0.6)、Netty HTTP/2 デコンプレッションの参照カウントリーク(CVE-2026-56819, netty-codec-http2 4.2.16.Final)が更新されました。mvn dependency:tree での確認を推奨します。
  • RubyGems: Rails の Active Storage にファイル読み取り/RCE(CVE-2026-66066, GHSA-xr9x-r78c-5hrm)。7.2.3.2 / 8.0.5.1 / 8.1.3.1 で修正されています。バリアント処理を使うRailsアプリは優先的に更新してください。
  • PyPI: 複数のアドバイザリ更新がありますが、本日はCritical級の広範な影響を持つものは限定的です。pip-audit での定期棚卸しを推奨します。

JVN 日本語情報

  • Google Chrome の複数の脆弱性(CVE-2026-17989 ほか, High): V8の型混同(CVE-2026-17989)、PDFium/DawnのUse after free(CVE-2026-18012 / CVE-2026-18017)など、151.0.7922.72 未満で複数の脆弱性が報告されています。多くは細工したHTMLページ/PDFによりサンドボックス内で任意コード実行に至り得ます。Chrome/Chromium系ブラウザの更新を確認してください。
  • Develar app-builder のファイル上書き(JVNDB-2026-026087): macOS(APFS)上でシンボリックリンク追従により任意ファイルが上書きされる脆弱性(VU#293714)。Electronアプリのビルド基盤で app-builder を利用している場合は確認を推奨します。
  • トレンドマイクロ TrendAI Vision One(CVE-2025-71387): Service Gateway向けのセキュリティアップデートが公開されています。該当製品利用者はベンダー案内を確認してください。

まとめ

本日はNVDの件数こそLinux kernelの一括採番で多いものの、実務上の焦点は広く使われるライブラリのCriticalです。特に Axios の SSRF/MITM はNode.js製アプリの依存ツリーに広く潜むため、npm ls axios で棚卸しのうえ 1.16.0 系への更新を推奨します。あわせて Immutable.jsgRPC-Gogolang.org/x/crypto・Rails Active Storage など、認証・通信・データ処理の要となる依存にCriticalが集中しました。npm audit / mvn dependency:tree / govulncheck / bundle audit で棚卸しを行い、自社が利用している依存に絞って優先的に対応することを推奨します。


データソース: NVD (NIST), OSV (Google), GitHub Advisory Database, JVN iPedia (IPA/JPCERT/CC) AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。

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データソース: NVD API 2.0 (NIST), OSV (Google), GitHub Advisory Database, JVN iPedia (IPA/JPCERT/CC)
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AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。