つみかさね

【セキュリティ日報】vLLMの信頼外モデル読込RCEほか Critical 19件・CVE 200件

2026-07-22データソース: NVD, OSV, GHSA, JVN

対応判断サマリー

high推奨
vLLM の信頼外モデル読み込みによるRCE
CVE-2026-22807
vLLM 0.14.0以降へアップデート
high対応必須
Ruby json のフォーマットストリングによるDoS・情報漏えい
CVE-2026-33210
2.15.2.1/2.17.1.2/2.19.2以降へアップデート
high対応必須
OpenStack keystonemiddleware のヘッダー偽装による権限昇格
CVE-2026-22797
各系列の修正版へアップデート
high対応必須
Hirschmann Industrial HiVision の認証バイパス(ICS再掲)
CVE-2017-20237
ファームウェア更新+管理面のネットワーク分離
high対応必須
SiYuan の格納型XSSからのRCE
CVE-2026-39846
SiYuan 3.6.4以降へアップデート
high対応必須
phpVMS の認証不要な機能アクセス
CVE-2026-42569
phpVMS 7.0.6以降へアップデート
high対応必須
Immutable.js のプロトタイプ汚染
CVE-2026-29063
Immutable.js 3.8.3/4.3.7/5.1.5以降へアップデート
high対応必須
pgx/v5 のメモリ安全性の不備(境界外書き込み)
CVE-2026-33815
修正版のpgx/v5へアップデート
high対応必須
pyca/cryptography のバッファオーバーフロー
CVE-2026-39892
cryptography 46.0.7以降へアップデート
high対応必須
Axios のNO_PROXY回避によるSSRF・プロキシバイパス
CVE-2025-62718
Axios 1.15.0または0.31.0以降へアップデート
high対応必須
fast-xml-parser のエンティティ処理によるXSS
CVE-2026-25896
fast-xml-parser 5.3.5以降へアップデート
high対応必須
gRPC-Go の:pathパス正規化不備による認可バイパス
CVE-2026-33186
gRPC-Go 1.79.3以降へアップデート
high対応必須
ZKTeco製CCTVカメラの未認証設定エクスポートによる資格情報漏えい
CVE-2026-8598
ベンダー対応の確認+当該ポートの到達制御
CVENVD脆弱性vLLMRubygRPC-GoOpenStackICS

本日はNVDで公開・更新されたCVEが200件、深刻度別ではCriticalが19件、Highが110件でした。前日に続き広く使われるライブラリのCriticalが再掲されていますが、本日は信頼できないモデルの読み込みでRCEに至るLLM推論基盤 CVE-2026-22807(vLLM、CVSS 8.8)や、RubyのjsonライブラリのフォーマットストリングによるDoS CVE-2026-33210(9.1)といったAI・言語基盤の新規脆弱性が目を引きます。加えて2017〜2018年の産業用スイッチ系CVEがまとめて再評価・再掲されています。

本日の概要

指標数値
公開・更新CVE(NVD)200件
Critical (9.0+)19件
High (7.0-8.9)110件
Medium (4.0-6.9)66件
Low (0.1-3.9)1件
未評価(CVSS未算出)4件
影響エコシステムnpm, PyPI

Critical/High 脆弱性の詳細解説

CVE-2026-22807:vLLM の信頼外モデル読み込みによるRCE

  • CVSSスコア: 8.8(High)
  • 影響製品: vLLM(0.10.1 以上 0.14.0 未満、PyPI)
  • 概要: Hugging Face モデルの auto_map に基づく動的モジュール読み込みが trust_remote_code の指定有無で適切に制限されておらず、信頼できないモデルをロードした場合にサーバー起動時点で任意コードが実行され得る不備です(CWE-94)。LLM推論を自前ホストする構成で、外部由来のモデルを取り込むワークフローがある場合に影響します。
  • 対応: vLLM 0.14.0 以降へアップデートしてください。信頼できないモデルソースの読み込みを避けることも緩和策になります。

CVE-2026-33210:Ruby json のフォーマットストリングによるDoS

  • CVSSスコア: 9.1(Critical)
  • 影響製品: Ruby json gem(2.14.0 以上、各系列で 2.15.2.1 / 2.17.1.2 / 2.19.2 未満)
  • 概要: allow_duplicate_key: false を指定してパースした際に、エラーメッセージ生成でフォーマットストリングが適切に扱われず、サービス拒否(DoS)や情報漏えいにつながり得る不備です(CWE-134)。json はRubyエコシステムで極めて広く使われるため、間接依存としての取り込みも含め確認を推奨します。
  • 対応: 各系列の修正版(2.15.2.1 / 2.17.1.2 / 2.19.2 以降)へアップデートしてください。

CVE-2026-22797:OpenStack keystonemiddleware の権限昇格

  • CVSSスコア: 9.9(Critical)
  • 影響製品: keystonemiddleware(external_oauth2_token ミドルウェア利用時)
  • 概要: 受信認証ヘッダーの検証不足により、認証済み攻撃者が X-Is-Admin-ProjectX-RolesX-User-Id などのアイデンティティヘッダーを偽装して権限昇格・なりすましを行える可能性があります(CWE-290)。前日データからの再掲ですが、当該ミドルウェアを使う全デプロイが対象です。
  • 対応: 各系列の修正版へアップデートしてください。

産業用スイッチ・ICS機器の再掲Critical(Hirschmann / GarrettCom / ProSoft)

  • CVSSスコア: 9.8〜9.1(Critical)
  • 影響製品: Hirschmann Industrial HiVision(06.0.07 / 07.0.03 未満)、HiSecOS、HiOS、GarrettCom Magnum 6K/10K、ProSoft Technology ICX35-HWC(1.3 以下)ほか
  • 概要: 認証バイパスによる管理者権限での不正アクセス(CVE-2017-20237 / CVE-2018-25236 / CVE-2017-20235、CWE-287)、ハードコード資格情報(CVE-2017-20234、CWE-798)、コマンドインジェクション(CVE-2017-20236、CWE-78)、長大パスワードによるバッファオーバーフロー(CVE-2018-25237、CWE-120)など、2017〜2018年公開のICS向け脆弱性がVulnCheckのアドバイザリを機にまとめて再評価・再掲されています。
  • 対応: 各ベンダーの修正ファームウェアへの更新、および管理インターフェースのネットワーク分離(境界での到達制御)を推奨します。

CVE-2026-39846:SiYuan(Electronクライアント)の格納型XSSからRCE

  • CVSSスコア: 9.0(Critical)
  • 影響製品: SiYuan(3.6.4 未満)
  • 概要: 同期されたノートのテーブルキャプションを経由した格納型XSS(CWE-79 / CWE-94)です。Electronクライアントで nodeIntegration 有効・contextIsolation 無効の構成のため、XSSがクライアント上の任意コード実行に発展し得ます。
  • 対応: SiYuan 3.6.4 以降へアップデートしてください。

CVE-2026-42569:phpVMS の認証不要な機能アクセス

  • CVSSスコア: 9.4(Critical)
  • 影響製品: phpVMS(7.0.6 未満)
  • 概要: レガシーなインポート機能に認証・認可の欠落があり、未認証の攻撃者がアクセスできる不備です(CWE-284 / CWE-306 / CWE-862)。
  • 対応: phpVMS 7.0.6 以降へアップデートしてください。

このほかCriticalには、前日から継続して掲載される開発現場向けライブラリの不備が含まれます。Immutable.js のプロトタイプ汚染 CVE-2026-29063(9.8、3.8.3 / 4.3.7 / 5.1.5 以降で修正)、Goの PostgreSQLドライバ pgx/v5 の境界外書き込み CVE-2026-33815(9.8)、pyca/cryptography のバッファオーバーフロー CVE-2026-39892(9.8、46.0.7 以降で修正)、Axios のNO_PROXY回避によるSSRF CVE-2025-62718(9.9、1.15.0 / 0.31.0 以降で修正)、fast-xml-parser のエンティティ処理によるXSS CVE-2026-25896(9.3、5.3.5 以降で修正)、gRPC-Go の :path 正規化不備による認可バイパス CVE-2026-33186(9.1、1.79.3 以降で修正)などです。いずれもパッチ提供済みのため、依存定義の棚卸しを優先してください。ネットワーク機器・IoTでは、ZKTeco製CCTVカメラの未認証な設定エクスポートポートによる資格情報漏えい CVE-2026-8598(9.1、CISA ICSA-26-139-04)、Perlの Crypt::SaltedHash が予測可能な rand() でソルトを生成する不備 CVE-2026-47372(9.1)も掲載されています。

エコシステム別サマリー

OSVデータではnpmが13件、PyPIが1件更新されています。

  • npm: 静的サイトフレームワーク Astro に複数の修正が集中しました。View Transition経由の反射型XSSやレンダリング系XSS(7.0.4 / 7.0.6 で修正)、checkOrigin バイパス、認可バイパス(6.4.8 で修正)などです。あわせて、Astroを騙る悪意あるパッケージ報告(MAL-2026-10726、バージョン 7.1.0)が挙がっているため、正規のwithastroパッケージ以外を取り込んでいないか確認してください。Angular では引き続きXSS系が修正されており、ハイドレーション時のDOM Clobbering(CVE-2026-54267)や名前空間付き要素のサニタイズ回避(CVE-2026-50557)が複数系列で対応されています。ビルドツール Vite でもWindows上の server.fs.deny 回避(CVE-2026-53571)が修正されました。
  • PyPI: Django の STARTTLS 失敗後の接続再利用(CVE-2026-7666)が 5.2.15 / 6.0.6 で修正されています。オンパス攻撃者による平文傍受につながり得るため、該当系列の利用者はアップデートを検討してください。

JVN 日本語情報

本日のMyJVN(JVN iPedia)では、国内向けに2件の脆弱性対策情報が公開されています。

  • 非接触型ICカード技術FeliCaの一部ICチップの脆弱性(JVNDB-2026-000100 / CVE-2026-59776、CVSS 6.8): ソニーが2017年以前に出荷した一部のFeliCa ICチップで、暗号処理における特定操作によりセキュリティ強度が低下する事象があります。
  • Drupalプラグイン「AI Agents」の不正な認証の脆弱性(JVNDB-2026-000101 / CVE-2026-13236、CVSS 6.5): 認可(CWE-863)の不備で、当該プラグイン利用者は開発者提供の修正版を確認してください。

まとめ

本日はCriticalが19件で、前日ほど件数は多くないものの、AI推論基盤(vLLM)や言語ランタイムの標準的なライブラリ(Ruby json)といった「基盤に近い層」の新規Criticalが目立つ一日でした。特にvLLMのように外部モデルを取り込むワークフローは、trust_remote_code を明示していなくても信頼外コードが動く経路が残っていた点に注意が必要です。まずは自前ホストのLLM推論構成とモデル取得元を確認し、あわせて Gemfile.lock / requirements.txt / package-lock.json / go.mod の依存定義を対象に、再掲された各Criticalライブラリの該当バージョンを棚卸しするのが効率的です。産業用スイッチ・ICS系の再掲Criticalは、該当機器を運用している場合はファームウェア更新と管理面のネットワーク分離を優先してください。


データソース: NVD (NIST), OSV (Google), GitHub Advisory Database, JVN iPedia (IPA/JPCERT/CC) AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。

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データソース: NVD API 2.0 (NIST), OSV (Google), GitHub Advisory Database, JVN iPedia (IPA/JPCERT/CC)
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