つみかさね

【セキュリティ日報】CVSS 10.0 Ivanti Sentry RCEほかCritical 20件

2026-06-11データソース: NVD, OSV, GHSA, JVN

対応判断サマリー

high対応必須
Ivanti Sentry OSコマンドインジェクション(認証なしRCE)
CVE-2026-10520
R10.5.2 / R10.6.2 / R10.7.1以降へアップデート
high対応必須
Ivanti Sentry 認証バイパス(管理者アカウント作成)
CVE-2026-10523
R10.5.2 / R10.6.2 / R10.7.1以降へアップデート
high対応必須
Fortinet FortiOS SSO認証バイパス(CISA KEV)
CVE-2026-24858
各製品の最新バージョンへアップデート(CISA KEV対象)
high対応必須
Perl DBI バッファオーバーフロー
CVE-2026-9698
DBI 1.648以降へアップデート
high対応必須
Check Point VPN 認証バイパス(CISA KEV)
CVE-2026-50751
IKEv1の無効化またはベンダー提供ホットフィックスの適用
high対応必須
OpenSSL CMS AuthEnvelopedData 暗号バイパス
CVE-2026-34182
OpenSSLを最新パッチバージョンへアップデート
high対応必須
Samba printコマンド経由のRCE
CVE-2026-4480
Sambaの最新セキュリティパッチを適用
high対応必須
Google Chrome Printing Use after free(代表)
CVE-2026-11638
Google Chromeを149.0.7827.103以降へアップデート
CVENVD脆弱性IvantiFortinetGoogle ChromeOpenSSLSamba

本日はNVDに新規・更新CVEが約200件収録され、うちCriticalが20件、Highが80件となりました。Ivanti Sentryに認証なしのリモートコード実行(CVSS 10.0)と管理者アカウント奪取(CVSS 9.9)が確認されており、早急なパッチ適用が求められます。FortinetとCheck PointのCVEはCISA KEVカタログにも追加済みです。

本日の概要

指標数値
新規・更新CVE(NVD)200件
Critical (9.0+)20件
High (7.0-8.9)80件
Medium (4.0-6.9)83件
Low3件
CISA KEV 追加2件
OSV収録(PyPI / npm)54件 / 5件

Critical / High 脆弱性の詳細解説

CVE-2026-10520 — Ivanti Sentry OSコマンドインジェクション

  • CVSSスコア: 10.0 (CRITICAL)
  • 影響製品: Ivanti Sentry R10.5.2未満、R10.6.2未満、R10.7.1未満
  • 概要: 認証なしのリモート攻撃者がHTTPリクエスト経由でOSコマンドを実行でき、rootレベルのRCEが可能。CWE-78(OSコマンドインジェクション)。
  • 修正バージョン: R10.5.2、R10.6.2、R10.7.1 以降
  • 参考: Ivanti Security Advisory

CVE-2026-10523 — Ivanti Sentry 認証バイパス

  • CVSSスコア: 9.9 (CRITICAL)
  • 影響製品: Ivanti Sentry R10.5.2未満、R10.6.2未満、R10.7.1未満
  • 概要: 認証なしのリモート攻撃者が任意の管理者アカウントを作成し、完全な管理者権限を取得できる。CVE-2026-10520と組み合わせた連鎖攻撃のリスクが高い。
  • 修正バージョン: R10.5.2、R10.6.2、R10.7.1 以降

CVE-2026-24858 — Fortinet FortiOS SSO認証バイパス(CISA KEV)

  • CVSSスコア: 9.8 (CRITICAL)
  • 影響製品: FortiOS 7.0〜7.6、FortiAnalyzer 7.0〜7.6、FortiManager 7.0〜7.6、FortiProxy 7.0〜7.6、FortiWeb 7.4〜8.0、FortiNAC-F 7.6系
  • 概要: FortiCloudアカウントを持つ攻撃者が、FortiCloud SSOが有効な他社デバイスへ不正ログインできる。CISAの既知悪用脆弱性カタログ(KEV)に追加済み。
  • 修正バージョン: 各製品の最新バージョン(FortiOS 7.6.6以降など)を参照
  • 参考: FortiGuard Advisory / CISA KEV

CVE-2026-9698 / CVE-2026-10879 — Perl DBI バッファオーバーフロー

  • CVSSスコア: 9.8 (CRITICAL)
  • 影響製品: Perl DBI 1.648未満
  • 概要: CVE-2026-9698はエラーメッセージを200バイトの固定バッファに長さ制限なく書き込む問題。CVE-2026-10879はSQLのプレースホルダが10個以上になるとバッファ拡張計算が誤りヒープオーバーフローが発生する。アプリケーション内でエラーテキストや入力に影響できる攻撃者が悪用可能。
  • 修正バージョン: DBI 1.648 以降
  • 参考: CPAN DBI-1.648 Changes

CVE-2026-50751 — Check Point VPN 認証バイパス(CISA KEV)

  • CVSSスコア: 9.3 (CRITICAL)
  • 影響製品: Check Point Remote Access / Mobile Access(非推奨のIKEv1鍵交換を利用する構成)
  • 概要: 廃止予定のIKEv1プロトコルにおける証明書検証の論理的欠陥により、認証なしのリモート攻撃者がユーザーパスワードなしでVPN接続を確立できる。CISA KEVに追加済み。
  • 修正対応: IKEv1の無効化またはベンダー提供のホットフィックス適用
  • 参考: Check Point SK185033 / CISA KEV

CVE-2026-34182 — OpenSSL CMS AuthEnvelopedData 暗号バイパス

  • CVSSスコア: 9.1 (CRITICAL)
  • 影響製品: OpenSSL(FIPSモジュールは対象外)
  • 概要: CMS(暗号メッセージサービス)のAuthEnvelopedData処理において、暗号アルゴリズムとタグ長の入力検証が不十分。オンパス攻撃者が正規のAES-GCMメッセージを非認証モード(AES-OFB等)に書き換え、MACを無視したまま復号させることが可能。また、タグ長を1バイトに縮小することで完全性検証をブルートフォースで回避できる。
  • 修正バージョン: 最新のOpenSSLパッチを適用
  • 参考: OpenSSL GitHub Commit

CVE-2026-4480 / CVE-2026-4408 — Samba リモートコード実行

  • CVSSスコア: 9.0 (CRITICAL)
  • 影響製品: Samba(printコマンドやcheck password scriptを設定しているファイルサーバー・クラシックDC)
  • 概要: CVE-2026-4480はprint command%J置換でシェルメタ文字がエスケープされずRCEに至る。CVE-2026-4408はcheck password script%u置換でユーザー名に含まれるメタ文字がエスケープされずRCEに至る。いずれも非標準構成での問題だが、影響範囲は広い。
  • 修正バージョン: Sambaの最新セキュリティパッチを適用
  • 参考: Red Hat Errata RHSA-2026:22644

Google Chrome 149.0.7827.103 — 大規模セキュリティアップデート(30件以上)

  • 最高CVSSスコア: 9.6 (CRITICAL) — 代表: CVE-2026-11638
  • 影響製品: Google Chrome 149.0.7827.103未満(Windows / Mac / Linux / Android)
  • 概要: 今回のChrome安定版アップデートは30件以上の脆弱性を修正。CriticalはPrinting、Gamepad、Network、CameraCapture、NavigationなどのUse after free(UAF)によるサンドボックス脱出が中心。CVSS 9.6のCritical案件が6件含まれる。Highも多数で、V8のOOB read/writeやViewTransitions UAFが含まれる。
  • 修正バージョン: Google Chrome 149.0.7827.103 以降
  • 参考: Chrome Releases Blog

エコシステム別サマリー

OSVデータには本日 PyPI 54件 / npm 5件 が収録されています。

PyPI — Django に複数の脆弱性が集中

  • CVE-2025-59681QuerySet.annotate()等でMySQLにSQLインジェクション(v4.2〜5.2系、修正: 5.2.7)
  • CVE-2025-57833FilteredRelationのカラムエイリアスでSQLインジェクション(修正: 5.2.6)
  • CVE-2025-64459QuerySet.filter()等の_connector引数でSQLインジェクション(修正: 5.2.8)
  • CVE-2026-3902ASGIRequestでヘッダスプーフィング(ハイフン/アンダースコアの曖昧マッピング、修正: 6.0.4)
  • CVE-2026-5766 — ASGIリクエストでFILE_UPLOAD_MAX_MEMORY_SIZE制限をバイパスしメモリ枯渇(修正: 6.0.5)

いずれも複数のDjangoバージョンに影響します。最新のセキュリティリリースへの更新を推奨します。

JVN 日本語情報

MyJVNに本日 50件 の脆弱性情報が公開されており、Criticalが7件、Highが37件と多めです。

  1. JVNDB-2026-019138 — Apache HTTP Server 2.4.68リリース(2026年6月8日付)。Apache HTTP Server 2.4系の複数の脆弱性に対応したアップデートです。2.4系を運用中の方はバージョンの確認を推奨します。

  2. JVNDB-2026-019133 (CVE-2026-9698) — Perl DBI 境界外書き込み(CVSS 9.8)。前述のとおりDBI 1.648未満に影響。

  3. JVNDB-2026-019071〜019077 — Google Chrome 149.0.7827.103未満の複数CVE(CVSS 9.6〜6.8)。Chrome利用者はブラウザを最新版に更新してください。

まとめ

本日最優先での対応が求められるのは Ivanti Sentry(CVE-2026-10520 / CVE-2026-10523) です。CVSS 10.0と9.9の組み合わせで、認証なしにroot権限のRCEと管理者アカウント奪取が可能なため、緊急パッチ適用が推奨されます。FortinetのSSO認証バイパス(CVE-2026-24858) および Check Point VPN(CVE-2026-50751) はCISA KEVに追加済みで、すでに悪用事例があることを示しています。

Perl DBI、OpenSSL、Sambaといったインフラ系コンポーネントも今回の対象です。Chrome 149.0.7827.103は多数のCritical/High修正を含む大規模アップデートのため、エンドユーザー端末のブラウザ更新も合わせて確認してください。Djangoの複数SQLインジェクション脆弱性はWebアプリケーション開発者が確認すべき内容です。


データソース: NVD (NIST), OSV (Google), GitHub Advisory Database, JVN iPedia (IPA/JPCERT/CC) AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。

Xでシェアはてブ
データソース: NVD API 2.0 (NIST), OSV (Google), GitHub Advisory Database, JVN iPedia (IPA/JPCERT/CC)
"This product uses the NVD API but is not endorsed or certified by the NVD."
AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。