NVDで199件のCVEが公開・更新され、うちCritical 18件、High 72件。npmパッケージ「simple-git」にRCE脆弱性(CVSS 9.8)、認証ライブラリ「Clerk」に認証バイパス(CVSS 9.1)が公開されたほか、Flowise(6件)やDgraph(4件)に複数のCritical脆弱性が報告されています。Axiosにもprototype pollution系の脆弱性が4件公開されており、幅広いエコシステムへの影響が懸念されます。
本日の概要
| ソース | 更新件数 | Critical | High | Medium | Low/None |
|---|---|---|---|---|---|
| NVD | 199件 | 18件 | 72件 | 54件 | 55件 |
| GHSA | 0件 | — | — | — | — |
| OSV | 0件 | — | — | — | — |
| MyJVN | 0件(※) | — | — | — | — |
※ MyJVNは「該当する脆弱性対策情報はありません」のステータス
Critical / High 脆弱性の詳細
CVE-2026-6951 — simple-git リモートコード実行
npmパッケージ「simple-git」に、過去の修正(CVE-2022-25912)の不完全さに起因するRCE脆弱性が発見されました。-c オプションはブロックされていたものの、同等の --config 形式がブロックされておらず、protocol.ext.allow=always を有効化してext::プロトコル経由でコード実行が可能です。
- CVSSスコア: 9.8(Critical)
- 影響: simple-git 3.36.0未満(npm)
- 対策: 3.36.0以降へアップデート
- 参考: NVD
CVE-2026-41248 — Clerk createRouteMatcher 認証バイパス
認証ライブラリClerkのcreateRouteMatcher(@clerk/nextjs, @clerk/nuxt, @clerk/astro)において、特定のリクエストでミドルウェアのゲーティングをスキップできる脆弱性です。広く利用されているNext.jsの認証基盤であり、影響範囲が大きい脆弱性です。
- CVSSスコア: 9.1(Critical)
- 影響: @clerk/nextjs 5.7.5以前 / 6.39.1以前 / 7.2.0以前、@clerk/astro、@clerk/nuxt、@clerk/shared
- 対策: 各パッケージの修正バージョンへアップデート(@clerk/nextjs 5.7.6 / 6.39.2 / 7.2.1等)
- 参考: NVD
CVE-2026-41276 — Flowise パスワードリセットバイパス
LLMフロー構築ツール「Flowise」のパスワードリセット機能に、トークン検証の欠如による認証バイパス脆弱性があります。リセットトークンが生成されていないアカウントに対してnullトークンでパスワードリセットが可能です。本日はFlowiseに関するCritical/High脆弱性が合計6件公開されています。
- CVSSスコア: 9.8(Critical)
- 影響: Flowise 3.1.0未満
- 対策: 3.1.0以降へアップデート
- 参考: NVD
CVE-2026-41492 / CVE-2026-41327 / CVE-2026-41328 / CVE-2026-40173 — Dgraph 複数のCritical脆弱性
グラフデータベース「Dgraph」に認証不要でデータベース全体を窃取可能なDQLインジェクション(CVE-2026-41327, CVE-2026-41328)と、デバッグエンドポイント経由の管理トークン漏洩(CVE-2026-41492, CVE-2026-40173)が引き続き報告されています。
- CVSSスコア: 9.1〜9.8(Critical)
- 影響: Dgraph 25.3.2以前(トークン漏洩)/ 25.3.3未満(DQLインジェクション)
- 対策: 25.3.3以降へアップデート
- 参考: GHSA-vvf7-6rmr-m29q
CVE-2026-40466 / CVE-2026-41044 — Apache ActiveMQ リモートコード実行
Apache ActiveMQに、CVE-2026-34197の修正をバイパスするRCE脆弱性が2件公開されました。HTTP Discovery transportやブローカー名の検証不備を悪用し、Spring XML経由でコード実行が可能です。
- CVSSスコア: 8.8(High)
- 影響: Apache ActiveMQ 5.19.6未満 / 6.0.0〜6.2.5未満
- 対策: 5.19.6または6.2.5へアップデート
- 参考: NVD
CVE-2026-40261 — Composer コマンドインジェクション
PHP依存管理ツール「Composer」のPerforceハンドラに、ソースURLやリファレンス値経由でコマンドインジェクションが可能な脆弱性です。悪意あるComposerリポジトリからのパッケージメタデータ経由でも悪用可能です。
- CVSSスコア: 8.8(High)
- 影響: Composer 2.2.26以前 / 2.3〜2.9.5
- 対策: Composer 2.2.27または2.9.6へアップデート。
--prefer-distの使用でも回避可能 - 参考: NVD
CVE-2026-41478 — Saltcorn SQLインジェクション
ノーコードアプリケーションビルダー「Saltcorn」のモバイル同期ルートに、認証済みの低権限ユーザーが任意のSQLを実行可能な脆弱性があります。管理者パスワードハッシュや設定シークレットの窃取につながります。
- CVSSスコア: 9.9(Critical)
- 影響: Saltcorn 1.4.6 / 1.5.6 / 1.6.0-beta.5未満
- 対策: 修正バージョンへアップデート
- 参考: NVD
CVE-2026-42033 / CVE-2026-42035 他 — Axios 複数の脆弱性
HTTPクライアント「Axios」にprototype pollution系を含む脆弱性が4件公開されました。prototype汚染が前提条件ですが、JSON応答の改ざんやHTTPヘッダインジェクションが可能になります。直接の悪用には別の汚染源が必要ですが、サプライチェーン攻撃との組み合わせに注意が必要です。
- CVSSスコア: 4.8〜7.4(Medium〜High)
- 影響: Axios 1.15.1未満 / 0.31.1未満
- 対策: 1.15.1または0.31.1以降へアップデート
- 参考: NVD
CVE-2026-41428 — Budibase 認証バイパス
ローコードプラットフォーム「Budibase」の認証ミドルウェアが非アンカー正規表現を使用しており、クエリストリングにパブリックエンドポイントパスを含めることで全認証をバイパス可能です。
- CVSSスコア: 9.1(Critical)
- 影響: Budibase 3.35.4未満
- 対策: 3.35.4以降へアップデート
- 参考: NVD
その他の注目脆弱性
- CVE-2026-33318 Actual Budget — OpenID Connect移行環境で権限昇格(CVSS 8.8)
- CVE-2026-40886 Argo Workflows — Pod GCアノテーション経由のコントローラクラッシュ(CVSS 7.7)
- CVE-2026-41485 Kyverno — forEachミューテーション経由のCrashLoopBackOff(CVSS 7.7)
- CVE-2026-41421 SiYuan — Electron nodeIntegration有効環境でのXSS→RCE(CVSS 8.8)
- CVE-2026-27890 Firebird — 認証不要サーバクラッシュ(CVSS 8.2)
- CVE-2026-41429 arduino-esp32 — NBNS経由リモートメモリ破壊(CVSS 8.8)
エコシステム別サマリー
本日はOSV/GHSAのデータ更新がなかったため、NVDの説明文から主要エコシステムを分類しています。
| エコシステム | 件数(概算) | 主な影響パッケージ |
|---|---|---|
| npm | 20件超 | simple-git, Axios(5件), Clerk(4パッケージ), Flowise(6件), Astro |
| Go | 8件 | Dgraph(4件), Argo Workflows, Kyverno, goshs |
| Packagist | 6件 | Composer(2件), Saltcorn, Xerte(3件) |
| PyPI | 5件 | LangChain(2件), Giskard(2件), Authlib |
| Maven | 4件 | Apache ActiveMQ(3件), DolphinScheduler |
| crates.io | 4件 | tough(3件), skim |
| C/C++ | 10件超 | Firebird(5件), libarchive, CUPS, arduino-esp32 |
注目トレンド: Flowise(LLMツール)に6件のCritical/Highが集中。AI/LLMツールのセキュリティ課題が浮き彫りになっています。
JVN 日本語情報
本日のMyJVNデータでは新規の脆弱性対策情報はありませんでした。
まとめ
本日はCritical 18件と多めの日です。特にsimple-git(npm)のRCE脆弱性は過去の修正の不完全さに起因しており、3.36.0未満のバージョンを利用している場合は早急なアップデートを推奨します。Clerkの認証バイパスもNext.js/Astro/Nuxtの認証基盤に影響するため、利用中の場合は影響確認が必要です。Flowise、Dgraphは複数のCriticalが集中しており、利用者は一括でのアップデートを検討してください。Axiosのprototype pollution系脆弱性は直接の悪用には別の汚染源が必要ですが、サプライチェーン全体でのリスクを考慮し、1.15.1以降へのアップデートを推奨します。
データソース: NVD (NIST), OSV (Google), GitHub Advisory Database, JVN iPedia (IPA/JPCERT/CC) AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。
