GHSA(GitHub Advisory Database)で588件のアドバイザリが公開・更新されました。Critical 34件のうち、ファイル同期ツール「Rclone」に未認証でのコマンド実行が可能な脆弱性が2件、OpenVPN認証プラグインに認証バイパスが報告されています。OSVではDjango関連の脆弱性が12件集中して更新されており、SQLインジェクションからDoSまで幅広い修正が含まれます。
本日の概要
| ソース | 更新件数 | Critical | High | Medium | Low/None |
|---|---|---|---|---|---|
| GHSA | 588件 | 34件 | 140件 | 253件 | 161件 |
| NVD | 200件(※) | — | — | — | — |
| OSV | 15件 | 0件 | 8件 | 5件 | 2件 |
| MyJVN | 3件 | 0件 | 2件 | 1件 | 0件 |
※ NVD 200件は2007〜2017年公開のレガシーCVEの一括再スコアリング(新規2026年CVEは0件)
Critical / High 脆弱性の詳細
Rclone — 未認証コマンド実行 2件(Critical)
クラウドストレージ同期ツール「Rclone」にCriticalな認証バイパスの脆弱性が2件報告されています。
| CVE | 概要 |
|---|---|
| CVE-2026-41176 | options/set エンドポイントが未認証でアクセス可能。ランタイム認証設定の上書きにより、機密操作やコマンド実行が可能 |
| CVE-2026-41179 | operations/fsinfo エンドポイントが未認証でアクセス可能。攻撃者が制御するバックエンドのインスタンス化を通じたローカルコマンド実行が可能 |
- 深刻度: Critical
- エコシステム: Go
- 修正バージョン: 1.73.5
- 参照: GitHub Advisory
Rcloneのリモートコントロール機能(rclone rcd)を利用している場合は即座に1.73.5へのアップデートを推奨します。
CVE-2026-41070 — OpenVPN auth-oauth2 認証バイパス(Critical)
OpenVPN用OAuth2認証プラグイン「openvpn-auth-oauth2」に、client-deny 時に FUNC_SUCCESS を返してしまうバグがあり、認証を拒否されたクライアントが未認証でVPNにアクセスできる脆弱性があります。
- 深刻度: Critical
- エコシステム: Go
- 修正バージョン: 1.27.3
- 参照: GitHub Advisory
VPN認証の根幹に関わる問題のため、該当プラグインを利用している場合は優先的に対応してください。
CVE-2026-25917 — Apache Airflow XCom経由RCE(Critical)
Apache Airflow 3.2.0未満で、細工されたXComペイロードを通じてコード実行が可能な脆弱性が報告されています。
- 深刻度: Critical
- エコシステム: PyPI(apache-airflow-core)
- 修正バージョン: 3.2.0
- 参照: NVD
CVE-2026-41264 — Flowise CSV Agent プロンプトインジェクションRCE(Critical)
ローコードAIプラットフォーム「Flowise」のCSV Agentにプロンプトインジェクションによるリモートコード実行の脆弱性があります。
- 深刻度: Critical
- エコシステム: npm(flowise, flowise-components)
- 修正バージョン: 3.1.0
- 参照: GitHub Advisory
CVE-2026-41066 — lxml XXE脆弱性(High)
PythonのXML処理ライブラリ「lxml」のデフォルト設定で iterparse() および ETCompatXMLParser() がローカルファイルへのXXE(XML External Entity)を許可する脆弱性があります。
- 深刻度: High
- エコシステム: PyPI
- 修正バージョン: 6.1.0
- 参照: GitHub Advisory
lxmlは非常に広く利用されているライブラリのため、XMLの外部入力を処理している場合は影響を確認してください。
CVE-2026-40938 — Tekton Pipeline Git Resolver引数インジェクション(High)
Tekton PipelineのGit Resolverにおいて、revisionパラメータのサニタイズ不備によりgit引数インジェクションが可能で、RCEに繋がる脆弱性があります。
- 深刻度: High
- エコシステム: Go
- 修正バージョン: 1.11.1
- 参照: GitHub Advisory
Django — 複数脆弱性の更新(High〜Low)
OSVデータでDjango関連の脆弱性が12件更新されています。SQLインジェクション、DoS、ヘッダースプーフィングなど多岐にわたります。
| CVE | 概要 | CVSS | 修正バージョン |
|---|---|---|---|
| CVE-2025-64459 | _connector 引数を通じたSQLインジェクション | 9.1 | 5.2.8 / 5.1.14 / 4.2.26 |
| CVE-2026-1287 | FilteredRelation カラムエイリアスSQLインジェクション | Critical (v4) | 6.0.2 / 5.2.11 / 4.2.28 |
| CVE-2026-1207 | RasterField band indexパラメータSQLインジェクション | Critical (v4) | 6.0.2 / 5.2.11 / 4.2.28 |
| CVE-2026-3902 | ASGIRequestヘッダースプーフィング | 7.5 | 6.0.4 / 5.2.13 / 4.2.30 |
| CVE-2026-33034 | ASGI Content-Length不正によるDoS | 7.5 | 6.0.4 / 5.2.13 / 4.2.30 |
| CVE-2026-25673 | URLField NFKC正規化によるDoS | 7.5 | 6.0.3 / 5.2.12 / 4.2.29 |
| CVE-2026-33033 | MultiPartParser base64ホワイトスペースDoS | 6.5 | 6.0.4 / 5.2.13 / 4.2.30 |
Djangoを利用しているプロジェクトでは、使用バージョンに応じた最新パッチの適用を検討してください。特にSQLインジェクション系の3件は深刻度が高いため優先対応を推奨します。
エコシステム別サマリー
GHSAおよびOSVデータでは以下のエコシステムに脆弱性が報告されています。
| エコシステム | 件数 | 主な対象 |
|---|---|---|
| PyPI | 20件 | Django(12件)、lxml、Apache Airflow |
| npm | 14件 | Flowise、Next.js、Astro、NestJS、i18next |
| Go | 10件 | Rclone(2件)、OpenVPN auth-oauth2、Tekton Pipeline |
| Packagist | 5件 | CI4MS(2件)、PHPUnit |
| crates.io | 2件 | Brillig |
| Maven | 1件 | OpenRemote |
PyPIエコシステムではDjango関連が突出しており、SQLインジェクション修正が複数のバージョン系列にまたがっています。Goエコシステムではインフラツールの認証バイパスが目立ちます。
JVN 日本語情報
JVNDB-2026-000061 — LiveOn Meet DLL読み込みの脆弱性(CVSS 7.8)
ジャパンメディアシステム株式会社のWeb会議システム「LiveOn Meet」のWindows PC用クライアントインストーラに、DLL検索パスの制御不備の脆弱性があります。同一ディレクトリの細工されたDLLが読み込まれる可能性があります。
- CVE: CVE-2026-32679
- CVSS: 7.8(High)
JVNDB-2026-000058 — Ziostation2 パストラバーサル(CVSS 7.5)
ザイオソフト株式会社の医用画像処理システム「Ziostation2」にパストラバーサルの脆弱性が存在します。
- CVE: CVE-2026-40062
- CVSS: 7.5(High)
JVNDB-2026-000060 — DeepL Chrome拡張機能 XSS(CVSS 6.1)
DeepL Chrome拡張機能にクロスサイトスクリプティングの脆弱性が報告されています。DeepL拡張機能を利用している場合は最新版への更新を確認してください。
- CVE: CVE-2026-40451
- CVSS: 6.1(Medium)
まとめ
本日はRcloneのリモートコントロール機能にCriticalな認証バイパスが2件報告されており、rclone rcd を利用している環境では即座に1.73.5へのアップデートを推奨します。OpenVPN auth-oauth2の認証バイパスもVPN環境のセキュリティに直結するため、該当プラグイン利用者は早急に対応してください。Django関連は12件の脆弱性が更新されており、特にSQLインジェクション系(CVE-2025-64459、CVE-2026-1287、CVE-2026-1207)は深刻度が高いため、各バージョン系列の最新パッチ適用を検討してください。
データソース: NVD (NIST), OSV (Google), GitHub Advisory Database, JVN iPedia (IPA/JPCERT/CC) AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。
