つみかさね

【セキュリティ日報】moby/go-archive(Docker系)のパストラバーサルほかOSS 41件

2026-08-20データソース: NVD, OSV, GHSA, JVN

対応判断サマリー

high対応必須
jmespath.php のコードインジェクション
CVE-2026-54133
jmespath.php 2.9.1 以降へ更新
high対応必須
Froxlor の認証情報・2FAシークレット漏えい
CVE-2026-62988
Froxlor 2.3.8 以降へ更新
high対応必須
kobako(RubyGems)のサンドボックス脱出 RCE
CVE-2026-55107
kobako 0.9.1 以降へ更新
high推奨
moby/go-archive の tar 展開パストラバーサル
CVE-2026-17106
go-archive 0.3.0 以降へ更新
high推奨
MONAI の複数の RCE / 安全でないデシリアライゼーション
GHSA-rghg-q7wp-9767
MONAI 1.6.0 以降へ更新
high推奨
LibreNMS のリモートコード実行
CVE-2026-55182
LibreNMS 26.5.0 / 26.7.0 以降へ更新
high推奨
MineAdmin のプラグイン処理パストラバーサル
CVE-2026-55224
MineAdmin 3.2.0-alpha.2 以降へ更新
high推奨
Astro の Host ヘッダー SSRF
CVE-2026-54299
Astro 6.4.6 以降へ更新
high推奨
Astro のスロット名未エスケープによる反射型XSS
CVE-2026-50146
Astro 6.3.3 以降へ更新
high推奨
acmailer の認可処理不備(JVN)
CVE-2026-70408
開発元の修正版・対策を適用
CVEGHSA脆弱性DockerAstronpmPyPIGo

本日の NVD 分析対象 200件 は、いずれも2020〜2021年の Microsoft 製品 CVE(Hyper-V / DNS Server / Exchange / SharePoint 等)の再評価・再公開分で、新規の緊急案件ではありません。実際に注目すべきは GitHub Advisory Database(GHSA)と OSV の新規 OSS Advisory で、GHSA では 1,464件が更新され、うちパッケージが特定されたレビュー済み Advisory は 41件(Critical 5 / High 16) です。特に moby/go-archive(Docker/moby 系)のパストラバーサル(CVE-2026-17106、High)jmespath.php のコードインジェクション(CVE-2026-54133、Critical)Astro の Host ヘッダー SSRF(CVE-2026-54299、CVSS 7.5) が影響範囲の広い修正です。

本日の概要

指標数値
NVD 分析対象200件(すべて2020〜2021年 Microsoft 製品CVEの再評価分)
├ Critical (9.0+)10件
├ High (7.0-8.9)132件
├ Medium (4.0-6.9)53件
GitHub Advisory(更新分)1,464件(Critical 225 / High 727 / Moderate 373 / Low 59)
├ うちレビュー済み(パッケージ特定済み)41件(Critical 5 / High 16 / Moderate 18 / Low 2)
OSV 新規Advisory10件(npm 9 / PyPI 1)
JVN(日本語)2件(High 1 / Medium 1)
影響エコシステムPyPI, Packagist, npm, Go, RubyGems

Critical / High 脆弱性の詳細解説

⚠️ 本日の GHSA データには CVSS 数値スコアが付与されていないため、以下は GHSA の深刻度ラベル(Critical / High)で示します。数値スコアは各 Advisory の原文をご確認ください。

CVE-2026-17106:moby/go-archive の tar 展開パストラバーサル

  • 深刻度: High(GHSA)
  • 影響: github.com/moby/go-archive(0.3.0 未満)
  • 概要: 細工された tar アーカイブを展開する際、展開先ディレクトリの外にファイルを書き込めるパストラバーサルです。moby/go-archive は Docker/moby エコシステムでイメージやアーカイブの展開に使われるため、これを利用する Go 製ツールが広く影響を受け得ます。信頼できないイメージ・アーカイブを取り込む処理は特に注意が必要です。
  • 修正: go-archive を 0.3.0 以降へ更新してください。moby/go-archive を推移的に取り込む Go 製ツールは、SCA で依存バージョンを確認のうえ追随を推奨します。

CVE-2026-54133:jmespath.php のコードインジェクション

  • 深刻度: Critical(GHSA)
  • 影響: mtdowling/jmespath.php(2.9.1 未満、Packagist)
  • 概要: CompilerRuntime において エスケープされない関数名を経由してコードインジェクションが可能です。jmespath.php は AWS SDK for PHP などの依存として広く含まれるため、直接利用していないアプリでも推移的依存として影響し得ます。攻撃者が JMESPath 式を制御できる構成が対象です。
  • 修正: jmespath.php 2.9.1 以降へ更新してください(composer why mtdowling/jmespath.php で依存元を確認)。

CVE-2026-62988:Froxlor の認証情報・2FAシークレット漏えい

  • 深刻度: Critical(GHSA)
  • 影響: froxlor/froxlor(2.3.8 未満、Packagist)
  • 概要: Froxlor(ホスティング管理パネル)の API エンドポイントを通じて、認証情報や 2要素認証(2FA)シークレットが開示され得ます。同日には Froxlor の第二次 SQL インジェクション(CVE-2026-54348、High)、DNS TXT レコードの格納型 XSS(CVE-2026-54347、High)、CSRF(CVE-2026-55593)も併せて公開されています。
  • 修正: Froxlor 2.3.8 以降へ更新してください。

CVE-2026-55107:kobako(RubyGems)のサンドボックス脱出

  • 深刻度: Critical(GHSA)
  • 影響: kobako(0.9.1 未満、RubyGems)
  • 概要: ゲスト評価環境の method_missing から public_send に到達することで、サンドボックスを脱出しホスト側で任意コード実行に至ります。信頼できないコードを評価する用途で kobako を使っている場合に影響します。
  • 修正: kobako 0.9.1 以降へ更新してください。

MONAI の複数の RCE / 安全でないデシリアライゼーション

  • 深刻度: High(GHSA、3件)
  • 影響: MONAI(1.6.0 未満、PyPI)
  • 概要: 医療画像向け AI フレームワーク MONAI に、OS コマンドインジェクション(GHSA-rghg-q7wp-9767)algo_from_pickle()pickle.loads() を経由した RCE(GHSA-qxq5-qhx6-94qw、過去修正の不完全対応)、NumpyReader.npy ファイル読み込み時の安全でないデシリアライゼーション(GHSA-wg9g-w2j2-8pgr)が報告されています。いずれも信頼できないモデル・データを扱う場合に任意コード実行へつながり得ます。
  • 修正: MONAI 1.6.0 以降へ更新してください。

CVE-2026-55182:LibreNMS のリモートコード実行

  • 深刻度: High(GHSA)
  • 影響: librenms/librenms(26.5.0 未満、Packagist)
  • 概要: Signal Alert Transportation モジュールを経由したリモートコード実行です。同日には Oxidized API 応答由来の SSRF 起点の格納型 XSS(GHSA-7gww-x7fh-jf9j、26.7.0 で修正)など複数の LibreNMS 脆弱性も公開されています。監視基盤として稼働しているケースが多く、確認を推奨します。
  • 修正: LibreNMS を該当修正版(26.5.0 / 26.7.0 以降)へ更新してください。

CVE-2026-54299:Astro の Host ヘッダー SSRF

  • 深刻度: High(CVSS 7.5、CWE-918)
  • 影響: astro(6.4.6 未満、SSR 構成)
  • 概要: SSR アプリがプリレンダー済みエラーページ(/404/500)を実行時に取得する際、取得先 URL のオリジンが受信リクエストの Host ヘッダーに依存します。攻撃者が Host を操作すると 意図しない宛先へリクエストを送らせる SSRF に発展し得ます。
  • 修正: Astro 6.4.6 以降へ更新してください。当面はプロキシ側で Host ヘッダーを固定する回避策が有効です。

CVE-2026-50146:Astro のスロット名未エスケープによる反射型XSS

  • 深刻度: High(CVSS 7.1、CWE-79)
  • 影響: astro(6.3.3 未満)
  • 概要: client:* ディレクティブ利用時に名前付きスロット名を data-astro-template 属性へ エスケープせず出力するため、スロット名にユーザー入力が入ると反射型 XSS に至ります。
  • 修正: Astro 6.3.3 以降へ更新してください。

そのほか、MineAdmin のプラグイン導入/削除時のパストラバーサル(CVE-2026-55224、High、3.2.0-alpha.2 で修正)、MeshCentral のデータフィールド未サニタイズ(GHSA-c7hr-448w-65px、High、1.1.60 で修正)、GeoLens SDK のデータセット横断の認可バイパス(CVE-2026-55178、High、1.2.3 で修正)も併せて更新されています。

エコシステム別サマリー

npm

  • Astro:上記の Host ヘッダー SSRF・スロット名 XSS に加え、transition:* ディレクティブ値、View Transition プロパティ、spread 属性名の未エスケープによる反射型 XSS 群が公開(6.3.x〜7.1.x で順次修正)。SSR 構成では追随を推奨します。
  • Nuxt<NuxtLink>to/href における javascript:/data: スキーム未検証の反射型 XSS(CVE-2026-53722、4.4.7 で修正)、navigateTo/reloadNuxtApp のオープンリダイレクト・スクリプト実行(CVE-2026-56326、4.4.7)、開発サーバーが DevTools workspace 経由でプロジェクトルートを開示(CVE-2026-72744、4.5.1)。
  • MagicMirror:Socket.IO 経由の blind SSRF・IP ホワイトリストのバイパス等(2.37.0 で修正)。

PyPI

  • Django:GeoDjango の GEOSGeometry が深くネストした GEOMETRYCOLLECTION(WKT/WKB/hex-WKB)解析時に無限再帰でセグメンテーションフォルトに至る DoS(CVE-2026-15830、5.2.17 / 6.0.8 で修正)。空間フィールドを扱うアプリは確認を推奨します。
  • MONAI:上記の RCE 群(1.6.0 で修正)。
  • Lemur:Netflix 製証明書管理基盤に、権限確認不足・SSRF・任意証明書失効など多数の Advisory(いずれも 1.9.3 で修正)。
  • MobSF:CSRF 未適用・ZIP 経由のパストラバーサル任意ファイル読み取り・Zip Bomb DoS 等(4.5.1 で修正)。

Packagist / Go / その他

  • Packagist:Froxlor(Critical、2.3.8)、LibreNMS(RCE、26.5.0/26.7.0)、MineAdmin(パストラバーサル、3.2.0-alpha.2)、jmespath.php(Critical、2.9.1)。
  • Go:moby/go-archive(パストラバーサル、0.3.0)、Vitess の vttablet /debug/vrlog の認可不備(CVE-2026-65959)。
  • その他:kobako(RubyGems、サンドボックス脱出 RCE、0.9.1)、triton-vm(crates.io、健全性の欠陥、4.0.0)、membrane_mp4_plugin(Hex、認証なし DoS、0.36.7)。

JVN 日本語情報

  • JVNDB-2026-000118:エクストライノベーション製メール配信システム acmailer の認可処理の不備(CVE-2026-70408、CVSS 8.8 High)と XSS(CVE-2026-66358)。国内向けメール配信基盤として稼働しているケースが多く、利用組織は確認を推奨します。
  • JVNDB-2026-000116:Apache Allura のサーバサイドリクエストフォージェリ(CVE-2026-69223、CVSS 6.6 Medium)。プロジェクト管理ツールを運用している組織は確認を推奨します。

まとめ

本日の NVD 更新は旧 Microsoft CVE の再評価が中心で、新規の緊急案件は OSS エコシステム側に集中しています。最優先は moby/go-archive(Docker/moby 系)のパストラバーサル(CVE-2026-17106)jmespath.php のコードインジェクション(CVE-2026-54133、AWS SDK for PHP の推移的依存に注意) で、いずれも広く使われる基盤・依存パッケージのため、SCA(ソフトウェア構成解析)での棚卸しが有効です。

Web フレームワークでは Astro(SSRF / XSS 群)Nuxt(XSS / オープンリダイレクト)Django(GeoDjango の DoS) に修正が出ており、該当構成は計画的なアップデートを推奨します。国内向けには acmailer(CVSS 8.8) の確認を推奨します。


データソース: NVD (NIST), OSV (Google), GitHub Advisory Database, JVN iPedia (IPA/JPCERT/CC) AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。

Xでシェアはてブ
データソース: NVD API 2.0 (NIST), OSV (Google), GitHub Advisory Database, JVN iPedia (IPA/JPCERT/CC)
"This product uses the NVD API but is not endorsed or certified by the NVD."
AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。