本日はNVDで200件のCVEが公開・更新され、うちCriticalが26件、Highが59件でした。最も注目すべきはFortinetの複数製品に影響するSAML認証バイパス脆弱性で、実際の悪用事例も報告されています。またGoogle Chrome 149.0.7827.53の大型セキュリティアップデートでも多数のサンドボックス脱出系脆弱性が修正されています。
本日の概要
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 新規CVE | 200件 |
| Critical (9.0+) | 26件 |
| High (7.0-8.9) | 59件 |
| Medium (4.0-6.9) | 91件 |
| Low (0-3.9) | 10件 |
| 影響エコシステム | npm, PyPI |
Critical / High 脆弱性の詳細
CVE-2025-59718 — FortiOS / FortiProxy SAML認証バイパス
- CVSSスコア: 9.8 (CRITICAL)
- CWE: CWE-347(暗号署名の不適切な検証)
- 影響を受けるバージョン:
- FortiOS 7.6.0–7.6.3 / 7.4.0–7.4.8 / 7.2.0–7.2.11 / 7.0.0–7.0.17
- FortiProxy 7.6.0–7.6.3 / 7.4.0–7.4.10 / 7.2.0–7.2.14 / 7.0.0–7.0.21
- FortiSwitchManager 7.2.0–7.2.6 / 7.0.0–7.0.5
未認証の攻撃者が細工したSAMLレスポンスを送ることで、FortiCloudのSSO認証をバイパスできます。Arctic Wolfが実際の悪用事例(不正なSSO経由ログイン)を観測・報告しており、CISAのKnown Exploited Vulnerabilities(KEV)カタログにも登録済みです。
- 修正バージョン: 各シリーズの最新版へアップデート
- 参考: Fortiguard FG-IR-25-647 / CISA KEV
CVE-2026-24858 — Fortinet 複数製品 認証バイパス(FortiCloud SSO)
- CVSSスコア: 9.8 (CRITICAL)
- CWE: CWE-288(代替パスによる認証バイパス)
- 影響を受けるバージョン:
- FortiAnalyzer / FortiManager 7.6.0–7.6.5 / 7.4.0–7.4.9 / 7.2.0–7.2.11 / 7.0.0–7.0.15
- FortiOS 7.6.0–7.6.5 / 7.4.0–7.4.10 / 7.2.0–7.2.12 / 7.0.0–7.0.18
- FortiProxy 7.6.0–7.6.4 / 7.4.0–7.4.12 / 7.2.0–7.2.15 / 7.0.0–7.0.22
- FortiWeb 8.0.0–8.0.3 / 7.6.0–7.6.6 / 7.4.0–7.4.11
FortiCloudアカウントを持つ攻撃者が、FortiCloud SSOが有効な他ユーザーのデバイスへ不正ログインできる可能性があります。CISA KEVに登録済みで、Fortinetも実際の悪用分析ブログを公開しています。
- 参考: Fortiguard FG-IR-26-060 / NVD
CVE-2026-45744 — Termix OSコマンドインジェクション
- CVSSスコア: 9.9 (CRITICAL)
- CWE: CWE-78(OSコマンドインジェクション)
- 影響を受けるバージョン: Termix 2.3.2未満
WebベースのSSH管理プラットフォームTermixのファイルマネージャーエンドポイントで、$(...)やバッククォートによるコマンド置換を防げない問題があります。アクティブなSSHセッションを持つ認証済みユーザーが接続先リモートホスト上で任意のコマンドを実行できます。
- 修正バージョン: v2.3.2
- 参考: GHSA-37f4-wq95-pg33
CVE-2026-10879 — Perl DBI ヒープバッファオーバーフロー
- CVSSスコア: 9.8 (CRITICAL)
- CWE: CWE-787(境界外書き込み)
- 影響を受けるバージョン: Perl DBI 1.648未満
SQLの?プレースホルダーが10個以上の場合、バッファ割り当てサイズが不足しヒープオーバーフローが発生します。バインダー番号10〜99は4文字必要なのに3文字しか割り当てられないことが原因です。
- 修正バージョン: DBI 1.648
- 参考: MetaCPAN DBI-1.648
Google Chrome 149.0.7827.53 — 多数のサンドボックス脱出系脆弱性
本アップデートで20件以上のCritical/High脆弱性が修正されました。主な修正内容:
| CVE | CVSS | 内容 |
|---|---|---|
| CVE-2026-10966 | 9.6 | Codecsの不適切な実装によるサンドボックス脱出 |
| CVE-2026-10972 | 9.6 | Ozone UAF(Linux)によるサンドボックス脱出 |
| CVE-2026-10955 | 8.8 | ANGLE型混同によるOOBメモリアクセス |
| CVE-2026-11116 | 8.8 | Chromoting UAFによる任意コード実行 |
Chrome 149.0.7827.53未満が対象です。ブラウザの自動更新を確認してください。
CVE-2026-0257 — Palo Alto PAN-OS GlobalProtect 認証バイパス
- CVSSスコア: 9.1 (CRITICAL)
- CWE: CWE-565(クッキー依存による認証バイパス)
- 影響を受けるバージョン: 影響を受けるPAN-OSバージョン(PanoramaおよびCloud NGFWは非影響)
GlobalProtectのポータル・ゲートウェイに認証バイパス脆弱性があり、攻撃者がセキュリティ制限を回避して不正なVPN接続を確立できる可能性があります。CISA KEV登録済みです。
CVE-2025-15467 — OpenSSL CMS スタックバッファオーバーフロー
- CVSSスコア: 8.8 (HIGH)
- CWE: CWE-787(境界外書き込み)
- 影響を受けるバージョン: OpenSSL 3.0 / 3.3 / 3.4 / 3.5 / 3.6(FIPSモジュールは非影響。1.1.1 / 1.0.2は非影響)
AES-GCM等のAEAD暗号を使用するCMS(Auth)EnvelopedDataのパース時、ASN.1パラメータ内のIVを固定サイズのスタックバッファへコピーする際に境界チェックがありません。認証前にオーバーフローが発生するため、有効な鍵材料なしに攻撃可能です。
- 参考: NVD
CVE-2026-42271 — LiteLLM コマンドインジェクション
- CVSSスコア: 8.8 (HIGH)
- CWE: CWE-77 / CWE-78(コマンドインジェクション)
- 影響を受けるバージョン: LiteLLM 1.74.2–1.83.7未満
AIゲートウェイLiteLLMのMCPサーバー接続テスト用エンドポイントで、低権限のAPIキーを持つユーザーが任意のコマンドをプロキシホスト上で実行できます。CISA KEVにも登録済みです。
- 修正バージョン: v1.83.7
- 参考: GHSA-v4p8-mg3p-g94g
CVE-2026-48095 — 7-Zip NTFSハンドラ ヒープバッファオーバーフロー
- CVSSスコア: 8.8 (HIGH)
- CWE: CWE-190 / CWE-787(整数オーバーフロー・境界外書き込み)
- 影響を受けるバージョン: 7-Zip 26.00以前
細工したNTFSイメージの展開・テスト時にヒープバッファオーバーフローが発生します。7-Zipはファイル拡張子にかかわらずNTFSシグネチャで処理対象を判断するため、細工ファイルを開くだけで攻撃が成立する可能性があります。
- 修正バージョン: 7-Zip 26.01
- 参考: GitHub Security Lab GHSL-2026-140
エコシステム別サマリー
npm(2件)
- @angular/compiler / @angular/core(CVE-2026-22610): Angular Template CompilerがSVGの
<script>要素のhref属性を正しく認識せずXSSの可能性。修正版: 21.1.0-rc.0 / 21.0.7 / 20.3.16 / 19.2.18 - launch-editor / vite(CVE-2024-52011): Windows上での細工したファイル名によるコマンドインジェクション。vite 5.4.9で修正済み
PyPI(26件)
本日はDjangoのセキュリティリリースが中心でした。
- CVE-2026-8404: UpdateCacheMiddlewareのCache-Control大文字小文字非区別による情報漏洩の可能性(修正: 5.2.15 / 6.0.6)
- CVE-2026-35193: AuthorizationヘッダをVaryに追加しないためプライベートキャッシュへの不正アクセスの可能性(修正: 5.2.15 / 6.0.6)
- CVE-2026-6873: signed cookieのsalt導出問題により意図しないコンテキストでクッキーが使用される可能性(修正: 5.2.15 / 6.0.6)
Django 5.2.x / 6.0.xをご利用の方は 5.2.15 または 6.0.6 へのアップデートを検討してください。
JVN 日本語情報
JVNDB-2026-000083 — CamViewインストーラのDLL読み込み脆弱性(CVSS 7.8)
株式会社アルコム提供のCamViewインストーラに、DLL検索パスの制御不備(CWE-427)があり同一ディレクトリの特定のDLLを読み込む可能性があります(CVE-2015-9268)。
JVNDB-2026-018745 — Check MK XSS脆弱性(CVSS 5.4)
Checkmk 2.5.0p5 / 2.4.0p31 / 2.3.0p48未満に保存型XSS(CVE-2026-7186)があり、ダッシュボード編集権限を持つユーザーが他ユーザーのブラウザ上でスクリプトを実行させられる可能性があります。
まとめ
本日の最重要事項はFortinetの複数製品に影響するSAML認証バイパス(CVE-2025-59718、CVE-2026-24858)です。いずれも実際の悪用事例が確認されており、CISA KEVへの登録もされています。FortiOS / FortiManager / FortiAnalyzer / FortiProxy / FortiWebをご利用の組織は影響バージョンを確認し、パッチ適用を最優先に対応することを推奨します。
あわせて、Google Chrome 149.0.7827.53のアップデート適用、OpenSSL 3.x系の状況確認(CVE-2025-15467)、Palo Alto PAN-OS利用者はCVE-2026-0257を確認してください。
データソース: NVD (NIST), OSV (Google), GitHub Advisory Database, JVN iPedia (IPA/JPCERT/CC) AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。
