本日の概況
2026年6月1日は49件のCVEが公開・更新されました。うちCriticalが1件、Highが24件と多めの日です。IoTルーター(TRENDnet・Edimax・Tenda・Totolink)に対するスタックバッファオーバーフロー脆弱性が多数を占め、いずれもエクスプロイトが公開されています。CVE-2026-10187(Totolink N300RH、CVSS 9.8)が最も深刻で、遠隔からの悪用が可能な状態です。
本日の概要
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 新規CVE | 49件 |
| Critical (9.0+) | 1件 |
| High (7.0-8.9) | 24件 |
| Medium (4.0-6.9) | 21件 |
| Low (0.1-3.9) | 1件 |
| 影響エコシステム | IoTデバイス, npm |
Critical / High 脆弱性 詳細
CVE-2026-10187 — Totolink N300RH スタックバッファオーバーフロー
- CVSSスコア: 9.8 (Critical)
- CWE: CWE-119 / CWE-121(スタックベースのバッファオーバーフロー)
- 影響製品: Totolink N300RH ファームウェア 6.1c.1353_B20190305
- 概要: Web管理インターフェースの
setWiFiBasicConfig関数において、引数KeyStrを操作することでスタックベースのバッファオーバーフローが発生します。認証なしでリモートから悪用可能で、エクスプロイトが既に公開されています。 - 対策: 現時点でベンダーからの公式修正情報は確認されていません。管理インターフェースへのアクセスをローカルネットワーク内に制限する緩和策の適用を推奨します。
- 参考: NVD
CVE-2026-10158 他 — TRENDnet TEW-432BRP 複数のスタックバッファオーバーフロー (CVSS 8.8)
TRENDnet TEW-432BRP 3.10B20 において、Web管理フォームハンドラに対するスタックベースのバッファオーバーフローが8件報告されました(CVE-2026-10158〜10162、10179、10181、10183)。
- CVSSスコア: 8.8 (High)
- CWE: CWE-119 / CWE-121
- 影響製品: TRENDnet TEW-432BRP 3.10B20
- 注意: 本製品は2009年にEOL(サポート終了)となっており、ベンダーは修正対応を行わないと明言しています。引き続き使用している場合は機器の交換を検討してください。
CVE-2026-10163 他 — Edimax BR-6478AC バッファオーバーフロー (CVSS 8.8)
- CVSSスコア: 8.8 (High)
- CWE: CWE-119 / CWE-120 / CWE-121
- 影響製品: Edimax BR-6478AC 1.23
- 概要:
formUSBAccount、formUSBFolder、formWanTcpipSetup等のPOSTリクエストハンドラでバッファオーバーフローが発生します。リモートから悪用可能でエクスプロイトが公開されています。 - 関連CVE: CVE-2026-10163、CVE-2026-10164、CVE-2026-10165
- 参考: NVD (CVE-2026-10163)
CVE-2026-10188 他 — Tenda W12 スタックバッファオーバーフロー (CVSS 8.8)
- CVSSスコア: 8.8 (High)
- CWE: CWE-119 / CWE-121
- 影響製品: Tenda W12 3.0.0.7(4763)
- 概要:
cgistaKickOff、cgiSysTimeInfoSet、cgiWifiMacFilterSet、set_local_time_0等のCGI関数でスタックベースのバッファオーバーフローが発生します。リモートから悪用可能です。 - 関連CVE: CVE-2026-10188、CVE-2026-10189、CVE-2026-10191、CVE-2026-10192
- 参考: NVD (CVE-2026-10188)
CVE-2026-49489 — OpenCATS SQLインジェクション (CVSS 8.5)
- CVSSスコア: 8.5 (High)
- CWE: CWE-89(SQLインジェクション)
- 影響製品: OpenCATS 0.9.7.4 以前
- 概要: DataGrid コンポーネントの
sortDirectionパラメータに対するSQLインジェクション脆弱性です。認証済みユーザーがタイムベースのブラインドインジェクションでデータベースの内容を抽出できます。Exploit-DB にエクスプロイトが公開されています(#52579)。 - 参考: NVD / GitHub Advisory
CVE-2026-49490 — OpenCATS SQLインジェクション(フィルター処理) (CVSS 8.1)
- CVSSスコア: 8.1 (High)
- CWE: CWE-89(SQLインジェクション)
- 影響製品: OpenCATS 0.9.1a 以降
- 概要: Candidates DataGrid の Tags カラムに対するフィルター処理でSQLインジェクションが可能です。フィルター可否制限をバイパスして任意のSQLクエリを実行できます。
- 参考: NVD
CVE-2025-70103 — libjxl ヒープバッファオーバーフロー (CVSS 7.3)
- CVSSスコア: 7.3 (High)
- CWE: CWE-122(ヒープベースのバッファオーバーフロー)
- 影響製品: libjxl 0.12.0
- 概要: 細工されたPBM画像を
jxl::extras::DecodeImagePNM関数で処理した際にヒープバッファオーバーフローが発生します。修正PRはマージ済みです。 - 修正: 最新版へのアップデートを推奨します。
- 参考: NVD / GitHub PR #4338
CVE-2026-10157 — Open5GS 認証不備 (CVSS 7.3)
- CVSSスコア: 7.3 (High)
- CWE: CWE-287(不正な認証)
- 影響製品: Open5GS 2.7.6 以前
- 概要: AMF(Access and Mobility Management Function)の NGAP PathSwitchRequest メッセージハンドラで認証不備が存在します。リモートから悪用可能で、エクスプロイトが公開されています。
- 修正: パッチ
a188e36bを適用(または 2.7.7 以降へアップデート) - 参考: NVD / GitHub commit
その他の High 脆弱性(CVSS 7.3)
| CVE ID | 製品 | 種別 |
|---|---|---|
| CVE-2026-10167 | School Student Management System | 認証不備 (CWE-287) |
| CVE-2026-10178 | code-projects Online Music Site 1.0 | SQLインジェクション (CWE-89) |
| CVE-2026-10184 | SourceCodester Hospitals Patient Records 1.0 | SQLインジェクション (CWE-89) |
| CVE-2026-10185 | SourceCodester Hospitals Patient Records 1.0 | SQLインジェクション (CWE-89) |
| CVE-2026-10186 | code-projects Online Hospital Management System 1.0 | SQLインジェクション (CWE-89) |
エコシステム別サマリー
npm
| パッケージ | 脆弱性 | 修正バージョン |
|---|---|---|
| nuxt | ルートミドルウェアバイパス(CVE-2026-47200) | 3.21.6 / 4.4.6 |
| @nuxt/nitro-server | 同上 | 3.21.6 / 4.4.6 |
Nuxt の experimental.componentIslands が有効(Nuxt 4ではデフォルト)の場合、pages/ 配下の .server.vue ファイルが /__nuxt_island/page_* エンドポイント経由でレンダリングされますが、このパスではVue Routerが初期化されず、definePageMeta({ middleware }) で定義した認証ミドルウェアが実行されません。認証ミドルウェアを実装している場合は影響範囲を確認の上、3.21.6 / 4.4.6 へのアップデートを推奨します。
- GHSA: GHSA-hg3f-28rg-4jxj
JVN 日本語情報
本日(2026年6月1日)のMyJVNデータには該当する脆弱性対策情報はありませんでした。
まとめ
本日は49件のCVEが報告されており、IoTルーターのバッファオーバーフロー脆弱性が大半を占めます。特にTotolink N300RH(CVSS 9.8)は最も深刻で、エクスプロイトが既に公開されています。TRENDnet TEW-432BRP はEOL製品のため修正対応がなく、継続使用しているネットワーク環境では機器の切り替えが推奨されます。
また、Nuxt(npm)のルートミドルウェアバイパス(CVE-2026-47200)は認証フローに影響する可能性があります。Nuxtを使用したWebアプリケーションを運用している場合は、3.21.6 / 4.4.6 へのアップデートを確認してください。OpenCATS を使用している採用管理システムでも SQLインジェクション2件(CVSS 8.5/8.1)が報告されており、パッチ適用を検討してください。
データソース: NVD (NIST), OSV (Google), GitHub Advisory Database, JVN iPedia (IPA/JPCERT/CC) AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。
