概要
Docker Desktop の Enhanced Container Isolation(ECI)機能において、--use-api-socket フラグを使用することでECIの制限を回避できる脆弱性が発見されました(CWE-863)。
ECI は Docker ソケットマウントをコンテナから保護する機能ですが、その実装において Docker API プロキシが HostConfig.Binds フィールドのみをチェックし、HostConfig.Mounts フィールドを検査していませんでした。--use-api-socket フラグはソケットマウントを HostConfig.Mounts 経由で追加するため、ECI のチェックをすり抜けることができます。
この脆弱性を悪用することで、ローカルで Docker CLI コマンドを実行できる攻撃者が ECI 制限を回避し、Docker エンジンへの完全アクセスを取得できます。また、ホストユーザーがコンテナレジストリにログイン済みの場合、その認証情報も窃取される可能性があります。
バージョン 4.59.0 で修正されています。
CVSSベクトル
| 項目 | 値 |
|---|---|
| CVSSスコア | 8.8(HIGH) |
| CWE | CWE-863(不正な認可) |
| 攻撃元区分(AV) | ローカル(L) |
| 攻撃条件の複雑さ(AC) | 低(L) |
| 必要な特権レベル(PR) | 低(L) |
| ユーザー関与(UI) | 不要(N) |
影響を受けるソフトウェア
| 製品 | ベンダー | 影響バージョン |
|---|---|---|
| Docker Desktop | Docker | < 4.59.0(ECI有効時) |
ECI が有効になっていない環境には影響しません。
修正バージョンと回避策
- 修正バージョン: Docker Desktop 4.59.0 以降
- Docker Desktop を 4.59.0 以降へアップデートしてください
- アップデートが困難な場合は、
--use-api-socketフラグの使用を制限することを検討してください
関連リンク
データソース: NVD (NIST), Zero Day Initiative AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。
