30秒で判断
- 対応すべき人: NestJS 11 系で SSE(Server-Sent Events) やファイルアップロードのバリデーション、Redis を使ったマイクロサービス を運用しているチーム。該当機能のバグ修正・改善が含まれます。
- 対応不要な人: NestJS を使っていない場合、または上記機能を使っておらず 11 系で安定運用できている場合。破壊的変更はなく、急いで更新する必要はありません。
- 確認コマンド:
npm ls @nestjs/coreで現在の NestJS バージョンを確認できます。
この変更が意味すること
NestJS 11.1.29 は 11.1 系の patch リリースで、npm の latest が 11.1.29 に更新されています。破壊的変更として明記された項目はなく、バグ修正が中心のメンテナンス更新です。
一方で、SSE のコメント行対応やファイルタイプバリデータの mimetype 上書きオプションなど、実務で地味に効く機能追加も含まれています。該当機能を使っている場合は取り込む価値がありますが、そうでなければ通常のアップデートサイクルで問題ありません。
主な変更点
SSE コメントのサポート(#17327)
@nestjs/core で Server-Sent Events のコメント行を扱えるようになりました。接続維持のためのハートビート送出などに活用できます。あわせて SSE の retry フィールドのシリアライズも修正されています。
ファイルタイプバリデータに mimetype 上書きオプションを追加(#17333)
@nestjs/common のファイルタイプバリデータで、mimetype を明示的に上書きできるオプションが追加されました。アップロードファイルの検証をより柔軟に制御できます。
Redis リスナーの pub/sub クライアント型を修正(#17331)
マイクロサービスの Redis リスナーで、pub/sub クライアントの型が正しく解決されるよう修正しました。
ミドルウェア重複判定の正規表現から g フラグを除去(#17335)
ミドルウェアのオーバーラップ判定に使う正規表現から g フラグを除去し、状態を持つフラグ起因のマッチング不具合を解消しました。
その他の修正
- 直接エクスポートに最初にマッチした時点で import ルックアップを打ち切るよう修正(#17141)
- ターゲット数がゼロのときにバリアを即時解決(#17393)
- バリデータオプションからパイプオプションを除外(#17399)
multerExceptions定数の更新(#17328)
リリース原文: NestJS v11.1.29
EOL / サポート状況
NestJS は endoflife.date の監視対象外のため、公式のサポートポリシーをご確認ください。現行の安定版は 11 系(latest)で、次期メジャーの v12 は next タグに 12.0.0-alpha.5 が公開され開発が進んでいます。
開発者への影響
- SSE 利用箇所の確認: SSE のコメント行や
retryフィールドに依存する実装がある場合、挙動の改善を確認しておきましょう。 - ファイルアップロード検証: mimetype 上書きオプションを使うと、バリデーションの意図を明示しやすくなります。
- Redis マイクロサービス: pub/sub クライアントの型修正により、TypeScript 上の型エラーが解消される可能性があります。
アップデート方法
# npm
npm install @nestjs/core@11.1.29 @nestjs/common@11.1.29
# pnpm
pnpm add @nestjs/core@11.1.29 @nestjs/common@11.1.29
# yarn
yarn add @nestjs/core@11.1.29 @nestjs/common@11.1.29
更新後は npm ls @nestjs/core でバージョンを確認し、テスト環境でビルド・E2E を通してから本番へ適用してください。
データソース: GitHub Releases API, endoflife.date, npm Registry
