つみかさね

【セキュリティ日報】CVSSスコア10.0のGitLab緊急修正ほかCVE220件

2026-11-01データソース: NVD, OSV, GHSA, JVN

対応判断サマリー

high対応必須
GitLab CE/EE 認証不要のリモートコード実行
CVE-2026-97229
19.4.2以降(該当パッチ版)へアップデート
high対応必須
Adobe Experience Manager 認可不備によるコード実行
CVE-2026-48382
APSB26-152のパッチを適用
high対応必須
SAP Cloud SDK for Python OAuth2 SSRF
CVE-2026-89111
最新バージョンへ更新
high対応必須
PHP OOM処理に起因するリモートコード実行
CVE-2026-109618
ディストリビューションの修正版PHPへ更新
high対応必須
npm expr-eval のPrototype Pollution
CVE-2025-13204
expr-eval-forkへ移行
high対応必須
Juniper Junos OS J-Web認証バイパス
CVE-2026-101986
JSA112187の修正版へアップデート
high対応必須
Apache IoTDB 認証バイパス
CVE-2026-58663
2.0.11以降へアップデート
high対応必須
@fastify/middie ミドルウェアバイパス
CVE-2026-112712
9.3.6以降へアップデート
CVEGitLabAdobeSAPPHPnpmJuniper脆弱性

本日はNVDで新規・更新のCVEが220件公開され、うちCriticalが32件、Highが87件です。最も深刻なのはGitLab CE/EEの認証不要RCE(CVSS10.0)で、CI/CD設定内の正規表現だけでサーバを乗っ取られる恐れがあります。Adobe Experience Manager・SAP Cloud SDK・PHPにも緊急度の高い脆弱性が複数公開されており、対象ソフトウェアの利用者は早急な確認を推奨します。

本日の概要

指標数値
新規・更新CVE(NVD)220件
Critical (9.0+)32件
High (7.0-8.9)87件
Medium (4.0-6.9)84件
OSSアドバイザリ(GHSA)554件(Critical 69件・High 216件)
影響エコシステムnpm, PyPI, Go, Maven, crates.io, Packagist, GitHub Actions

Critical / High 脆弱性の詳細解説

GitLab CE/EEに認証不要のリモートコード実行(CVE-2026-97229ほか、CVSS最大10.0)

GitLab CE/EEのCI/CD設定内で特別に作成した正規表現を検証不備が原因で、未認証の攻撃者がGitLabサーバ上で任意のコードを実行できる脆弱性が公開されました(CVE-2026-97229、CVSSスコア10.0)。関連して、認証済みユーザーが同様の手口でコード実行を引き起こせる脆弱性(CVE-2026-89078、CVE-2026-93577、いずれもCVSSスコア9.9)も同時に修正されています。

影響バージョン: 19.2 < 19.2.8、19.3 < 19.3.5、19.4 < 19.4.2(関連CVEも概ね同じ19.2〜19.4系が対象)。

対応: 該当する最新パッチバージョンへのアップデートを推奨します。 参考: GitLabパッチリリース / NVD

Adobe Experience Managerに複数のCriticalな認可不備(CVSS 9.3〜10.0)

Adobe Experience Managerで、不適切な認可(Incorrect Authorization)に起因し、ユーザー操作なしで任意コード実行につながる脆弱性が複数公開されました(CVE-2026-48382・CVE-2026-48383はCVSSスコア10.0、CVE-2026-75732はCVSSスコア9.9)。反射型XSSのCVE-2026-83662(CVSSスコア9.3)も同時に修正されています。いずれもAdobeの定例パッチ(APSB26-152)でまとめて対応されています。

対応: APSB26-152記載のバージョンへのアップデートを推奨します。 参考: Adobeセキュリティ公告 APSB26-152

SAP Cloud SDK for PythonにOAuth2のSSRF(CVE-2026-89111、CVSS 10.0)

マルチテナントのBTPアプリケーションにおいて、tenant_subdomainパラメータを攻撃者が制御できる場合、OAuth2のトークン取得リクエストを攻撃者のサーバへリダイレクトさせ、クライアント資格情報を窃取できる脆弱性です。

対応: SAPのセキュリティパッチデイの情報に従い、該当SDKを最新版へ更新してください。 参考: SAP Security Patch Day / NVD

PHPのOOMエラー処理に起因するリモートコード実行(CVE-2026-109618、CVSS 9.8)

PHPがメモリ不足(OOM)発生時にlongjmp()で処理を中断する際、一部のコンテキストでメモリが未初期化のまま残り、リクエスト終了処理がそのメモリを読み取る・分岐に使うことでRCEにつながる脆弱性です。複数のOOM発生パターンから再現できるとされています。

対応: 利用しているPHPディストリビューションのセキュリティアドバイザリに従い、修正版へ更新してください。 参考: PHP security advisory

npmパッケージ expr-eval のPrototype Pollution(CVE-2025-13204、CVSS 9.8)

expr-evalにPrototype Pollutionの脆弱性があり、式評価インターフェースにアクセスできる攻撃者がJavaScriptのプロトタイプベースの継承モデルを悪用して任意コード実行を引き起こせます。後継のexpr-eval-forkで修正されています。

対応: expr-evalからexpr-eval-forkへの移行を検討してください。 参考: NVD

Juniper Junos OSにJ-Web認証バイパスとrpdのバッファオーバーフロー(CVSS 9.8)

J-Webの認証不備により未認証の攻撃者が昇格した権限でCGIコンテンツを実行できる脆弱性(CVE-2026-101986)と、BGPピアからの特定のflow-spec更新でrpdがクラッシュし、場合によっては遠隔コード実行につながるスタックバッファオーバーフロー(CVE-2026-101990)が公開されました。

対応: Juniperのアドバイザリ(JSA112187)記載の修正版へのアップデートを推奨します。 参考: JSA112187

Apache IoTDBに認証バイパスと認証欠落(CVSS 9.8)

Apache IoTDBのThrift RPCサービスで認証バイパス(CVE-2026-58663)と、重要機能に対する認証欠落(CVE-2026-59562)が見つかりました。いずれも2.0.0以上2.0.11未満が対象です。

対応: 2.0.11以降へのアップデートを推奨します。 参考: Apache IoTDB advisory

@fastify/middieでパス限定ミドルウェアがバイパスされる問題(CVE-2026-112712、CVSS 9.1)

Fastify用のExpress風ミドルウェアエンジンである@fastify/middieで、マウントパスとスコープのプレフィックスの結合方法に不整合があり、認証・認可・レート制限などのパス限定ミドルウェアが未認証リクエスト1回で回避される場合があります。9.0.0以上9.3.5以下が対象です。

対応: 9.3.6以降へのアップデート、またはpreHandlerフックでの認可強制を推奨します。 参考: GHSA-5p92-8765-9fv8

エコシステム別サマリー

  • npm: Nuxtで./..セグメントを使ったパスがサーバ側のミドルウェアチェックやルートルールを回避できる問題(CVE-2026-119200、nuxt・@nuxt/nitro-server 4.6.3未満)。Viteでもserver.fs.denyで指定したファイルの内容が取得できてしまう問題が2件(CVE-2026-118662、CVE-2026-53571)公開されています。GHSA側ではSignal Kのresources APIパストラバーサル(JWT署名鍵の漏えいからRCEに繋がる恐れ、Critical)や、joiの二次関数的DoS(17.13.9未満)も確認されています。
  • PyPI: pyasn1に複数のDoS脆弱性(BIT STRING・ANYデコード処理での二次関数的CPU消費、0.6.5未満)が公開されています。
  • Go: imgproxyのICOローダに整数オーバーフロー(DoS、場合によりRCEの恐れ、Critical、4.0.16未満)、buildahに任意ディレクトリマウントの問題(1.38.0未満)。
  • crates.io: russhのSSHクライアントでEXT_INFOパケットによる無制限アロケーション(0.65未満)。
  • Maven: mariadb-java-clientでXA recover()のサーバ提供値を無検証で信頼する問題(3.3.7未満)、Keycloakのログに機微なヘッダーが記録される問題(26.5.6未満)。
  • GitHub Actions: pypa/gh-action-pypi-publishで、PyPIのTrusted Publishing/署名検証に使うSigstoreの証明書チェーン失効に関するCritical案件(1.14.3未満)。

JVN日本語情報

本日のJVNデータはありません。

まとめ

本日はGitLab・Adobe Experience Manager・SAP Cloud SDKなど、広く使われる製品にCVSSスコア9.0以上のCritical脆弱性が複数公開される日となりました。特にGitLabの未認証RCEとAdobe AEMの認可不備は影響範囲が広いため、該当製品の利用者は優先的にパッチ適用状況を確認してください。npm・PyPI・Go・crates.ioの各エコシステムでも日常的に使われるパッケージへの修正が続いており、依存関係の定期的な棚卸しを推奨します。


データソース: NVD (NIST), OSV (Google), GitHub Advisory Database, JVN iPedia (IPA/JPCERT/CC) AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。

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データソース: NVD API 2.0 (NIST), OSV (Google), GitHub Advisory Database, JVN iPedia (IPA/JPCERT/CC)
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AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。