本日はNVDで200件のCVEを確認しました。うちCriticalが25件、Highが78件です。Node.js用サンドボックスライブラリ「vm2」でCVSS9.9のサンドボックス脱出脆弱性が公開され、既知悪用(CISA KEV掲載)のFortiOS脆弱性も再表面化しています。さらにMemOSやOnyxといったAI基盤ソフトウェアの認証バイパス・情報漏洩も複数報告されており、AIエージェント関連システムの運用者は優先的な確認が必要です。
本日の概要
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 新規CVE(NVD) | 200件 |
| Critical (9.0+) | 25件 |
| High (7.0-8.9) | 78件 |
| Medium (4.0-6.9) | 75件 |
| Low (0超-4.0未満) | 6件 |
| CVSS未評価 | 16件 |
| GHSA Advisory | 836件(詳細情報を持つもの6件) |
| OSV(監視対象16パッケージ) | 16件(npm: Next.js / Nuxt / Astro / Vite / launch-editor) |
| JVN(日本語) | データ提供なし |
Critical / High 脆弱性の詳細解説
vm2(Node.jsサンドボックス): サンドボックス脱出で任意のホストコマンド実行(CVSS9.9/9.8、2件)
- 代表CVE: CVE-2026-47686(CVSS9.9)、CVE-2026-47698(CVSS9.8)
- 影響ソフトウェア: vm2 3.11.6未満
- 概要: Node.js用のサンドボックスライブラリvm2で、サンドボックス内のコードがホスト側のオブジェクトやプロトタイプチェーンに到達できてしまう不備が2件見つかりました。いずれもサンドボックス内のコードがホスト上で任意のコマンドを実行できる状態につながります。
- 対応: 3.11.6以降へアップデートしてください。
- 参考: GHSA-m283-3h24-438v / NVD
CVE-2026-65974: ERPNextのサーバーサイドテンプレートインジェクション
- CVSSスコア: 9.9
- 影響ソフトウェア: ERPNext 15.111.0 / 16.22.0 未満
- 概要: 限定的な権限の認証済みユーザーが、Frappeの安全実行機構の権限境界を越えてサーバーサイドテンプレートインジェクションを行い、コードを実行できる可能性があります。
- 対応: 15.111.0または16.22.0以降へアップデートしてください。
- 参考: GHSA-w996-r7v3-87wr
CVE-2024-21762: FortiOSのバッファオーバーフロー(既知の悪用あり・CVSS9.8)
- CVSSスコア: 9.8(Critical)
- 影響ソフトウェア: FortiOS 7.4.0〜7.4.2 他、FortiProxy各系統
- 概要: 境界外書き込みの脆弱性で、特定のリクエストにより攻撃者が不正なコードやコマンドを実行可能です。CISAのKnown Exploited Vulnerabilities(KEV)カタログに掲載されており、実際の悪用が確認されています。
- 対応: ベンダー提供の修正済みバージョンへ至急アップデートしてください。
- 参考: FortiGuard PSIRT / CISA KEV
CVE-2026-63808: Linuxカーネル exFATファイルシステムのUse-After-Free
- CVSSスコア: 9.8
- 影響ソフトウェア: exFATドライバを含むLinuxカーネル(上流で修正済み)
- 概要: ディレクトリエントリの読み取り処理でバッファ解放後も参照が残るUse-After-Freeの不備です。クラフトされたexFATイメージのマウント等が契機になり得ます。
- 対応: ディストリビューション提供のカーネルセキュリティアップデートを適用してください。
- 参考: git.kernel.org
CVE-2026-75110: MemOS(AIエージェント向けメモリOS)の認証バイパス
- CVSSスコア: 9.8
- 影響ソフトウェア: MemOS(AUTH_ENABLED=true構成)
- 概要: 内部サービス用のシークレット環境変数が未設定の場合、未認証の攻撃者からのリクエストが内部トラスト済みとして扱われ、APIキーの発行・失効やマスターキー生成など管理者相当の操作が可能になります。
- 対応: INTERNAL_SERVICE_SECRETを必ず設定した上で、提供元の修正を適用してください。
- 参考: vulncheck advisory
CVE-2026-34884: Apache SkyWalking MCPのSSRF
- CVSSスコア: 9.8
- 影響ソフトウェア: Apache SkyWalking MCP 0.1.0
- 概要: set_skywalking_urlツールの処理とGraphQL式の注入により、サーバーサイドリクエストフォージェリが可能な脆弱性です。
- 対応: 0.2.0以降へアップデートしてください。
- 参考: Apache ML告知
CVE-2026-15748: Forminator Forms(WordPressプラグイン)の未認証ファイルアップロード
- CVSSスコア: 9.8
- 影響ソフトウェア: Forminator Forms 1.56.1以下
- 概要: 危険な拡張子の拒否リストがMIMEタイプの表記ゆれで回避可能な不備があり、未認証の攻撃者が実行可能なファイルをアップロードし、コードを実行できる可能性があります。広く利用されているWordPressプラグインのため影響範囲は広めです。
- 対応: 修正バージョンへのアップデートを推奨します。
- 参考: plugins.trac.wordpress.org
CVE-2026-71424: Onyx(AIプラットフォーム)のOAuthトークン漏洩
- CVSSスコア: 9.6
- 影響ソフトウェア: Onyx 3.1.10 / 3.2.14 / 4.0.0 未満
- 概要: MCPサーバー一覧を取得するAPIが、別ユーザーのOAuth認可ヘッダーを共有の管理設定経由で返却してしまう不備です。閲覧権限を持つユーザーが他者の認可情報を取得できる可能性があります。
- 対応: 3.1.10・3.2.14・4.0.0以降へアップデートしてください。
- 参考: GitHub (onyx-dot-app/onyx)
CVE-2026-75094: COMFAST CF-N1-SのOSコマンドインジェクション(攻撃手法が公開済み)
- CVSSスコア: 9.1
- 影響ソフトウェア: COMFAST CF-N1-S 2.6.0.1
- 概要: CGIインターフェースのパラメータ処理に起因するOSコマンドインジェクションです。攻撃手法が既に公開されています。
- 対応: ベンダーからの修正情報を確認し、管理画面をインターネットに公開していないか確認してください。
- 参考: vuldb.com
このほか、ArcadeDB(gRPC経由の権限昇格、CVSS9.9)、Squirro Cognitive Search(権限昇格・RCE、CVSS9.8、2件)、GAPTEQ Designer・DocSys・Tenda W20E・PbootCMS・xdocreport・Halo・Bastillion(いずれも認証不備やコマンド実行系、CVSS9.1〜9.8)、StudIPのSQLインジェクション(CVSS9.1)、Grav CMSの権限昇格(CVSS9.1)、Linuxカーネルのネットワークスタック不備(CVE-2026-63830、CVSS9.4)など、計25件のCriticalが本日公開・更新されています。該当ソフトウェアを運用している場合は個別に影響範囲を確認してください。
エコシステム別サマリー
OSVでは監視対象16パッケージ全てで脆弱性が確認され、npmエコシステムに集中しています。Next.jsでは認証不要のリモートコード実行が2件(Cache Componentsのuse cache関数経由、Image Optimization APIのSVG処理経由)報告されており、いずれもCritical相当です。15.5.28または16.4.1以降へのアップデートを推奨します。あわせてNext.jsのサーバーアクションDoS(Moderate)も報告されています。NuxtはルートルールのバイパスやuseHeadSafeの未サニタイズ出力(Moderate〜Low、4.6.2以降で修正)、Astroは<script>/<style>タグ経由のXSSとCSSインジェクション(Moderate〜Low、7.3.2〜7.3.3以降で修正)が確認されています。Viteおよび開発補助パッケージlaunch-editorでは、開発サーバーの構成に依存する複数の脆弱性(クロスオリジンスクリプト実行、server.fs設定外のファイル読み取り、Windows環境でのコマンド実行チェーン等)が報告されており、Vite 8.3.3/8.2.4/8.1.6/7.3.7/6.4.4の各系統・launch-editor 2.14.2への更新が推奨されます。GHSAの詳細情報を持つ6件はMaven(Keycloak関連)とnpmが中心です。
JVN日本語情報
本日はJVNのデータ提供がなく、該当する日本語の脆弱性対策情報はありませんでした。
まとめ
本日はNode.js用サンドボックスライブラリvm2のサンドボックス脱出脆弱性(CVSS9.9)が最も注目されます。サンドボックス実行を前提に外部コードを動かしている環境では優先的な確認を推奨します。またFortiOSの既知悪用脆弱性(CISA KEV掲載)が再登場しており、未対応の環境が残っていないか改めて確認してください。AI関連では、AIエージェント向けメモリOS「MemOS」の認証バイパスや、AIプラットフォーム「Onyx」のOAuthトークン漏洩など、AI基盤ソフトウェアに関わるCriticalが複数報告されており、関連システムを運用している場合は特に注意が必要です。
データソース: NVD (NIST), OSV (Google), GitHub Advisory Database, JVN iPedia (IPA/JPCERT/CC) AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。
