30秒で判断
- 対応すべき人: Linux を利用しており、IPv6 の RPL(RFC 6554 Source Routing Header)処理が有効な環境
- 対応不要な人: ディストリビューションの修正版カーネルを適用済み、または該当機能を使用していない環境
- 確認コマンド:
uname -rでカーネルバージョンを確認し、ディストリのセキュリティ告知と突き合わせる
概要
Linux kernel の IPv6 RPL 処理(ipv6_rpl_srh_rcv())に、ヒープ外書き込みの脆弱性(CVSS 9.8)が見つかりました。
RFC 6554 の Source Routing Header を展開して次セグメントを入れ替え、再圧縮する処理において、再圧縮後のヘッダが受信時より大きくなるケースでヘッドルーム確保の判定が不十分でした。この結果、MAC ヘッダ再構築時にオフセット計算が u16 でラップし、memmove() が skb->head の約64KiB 先まで書き込む可能性があります。特定の条件を満たすパケットで境界外書き込み(CWE-787)を引き起こせます。
境界外書き込みはカーネルメモリの破壊を意味するため、サービス停止(カーネルパニック)や、条件次第では権限昇格・任意コード実行につながる可能性があります。IPv6 の Source Routing を受け付けるホストでは、ネットワーク経由の単一パケットが契機となり得る点に注意が必要です。RPL/Source Routing を利用しない環境であっても、多くのディストリビューションが今回の修正を含むカーネル更新を配布しているため、通常のセキュリティアップデート適用で解消できます。
CVSSベクトル
| 指標 | 値 |
|---|---|
| Attack Vector | Network |
| Attack Complexity | Low |
| Privileges Required | None |
| CVSSスコア | 9.8 (Critical) |
影響を受けるソフトウェア
| 製品 | 備考 |
|---|---|
| Linux kernel(IPv6 RPL 処理) | 修正版は各ディストリビューションの告知参照 |
修正バージョンと回避策
- 対策: 各ディストリビューションが提供する修正版カーネルへアップデート
- 暫定対策: 不要であれば IPv6 RPL/Source Routing 関連機能を無効化する
修正は kernel.org の stable ツリーに取り込まれています。まずは稼働中のカーネルが該当バージョンかを確認し、影響が大きい外部公開ホストから優先的に更新することを推奨します。
関連リンク
データソース: NVD (NIST), kernel.org AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。
