この変更が意味すること
NestJS v11.1.18 はバグ修正と依存関係更新を含むパッチリリースです。v11.1.17(2026年3月17日)に続くリリースで、マイクロサービス周りと DI(依存性注入)の安定性が改善されています。
特に design:paramtypes メタデータが欠落した場合にインジェクターがハングする問題の修正は、TypeScript のデコレーター設定によっては遭遇しうるバグのため、該当する方は早めの適用をおすすめします。
主な変更点
microservices: NATS シリアライザーでパケットヘッダーを保持
NATS トランスポート使用時に、シリアライザーがパケットのヘッダー情報を失っていた問題が修正されました。NATS メッセージのヘッダーを使ったメタデータ伝搬やトレーシングを行っている場合に影響します。
PR: #16675
core: design:paramtypes 欠落時のインジェクターハング防止
TypeScript の emitDecoratorMetadata が有効でない場合や、デコレーターのメタデータが正しく生成されないケースで、DI コンテナのインジェクターが無限に待機してしまう問題が修正されました。
PR: #16683
core: ModuleRef.create での DI エッジケース修正
ModuleRef.create を使用した動的モジュール生成において、依存性注入が正しく解決されないエッジケースが修正されました。
PR: #16637
core: SSE メッセージのサニタイズ
Server-Sent Events(SSE)のメッセージがサニタイズされるようになりました。SSE を使用したリアルタイム通信のセキュリティが向上しています。
依存関係の更新
EOL / サポート状況
| サイクル | 最新バージョン | 状態 |
|---|---|---|
| 11.x | 11.1.18 | アクティブ |
| 10.x | 10.4.22 | レガシー |
NestJS は最新メジャーバージョンのみが積極的にサポートされます。npm の next タグでは NestJS 12.0.0-alpha.2 が公開されており、次期メジャーバージョンの開発が進行中です。
開発者への影響
- NATS トランスポート利用者: パケットヘッダーが正しく保持されるようになったため、ヘッダーベースのトレーシングやメタデータ伝搬が安定します
- DI でハングを経験していた方:
design:paramtypesメタデータの欠落によるハングが解消されます - ModuleRef.create を使用している方: 動的モジュール生成での DI 解決が安定します
- SSE を使用している方: メッセージのサニタイズによりセキュリティが向上します
アップデート方法
# npm
npm install @nestjs/core@11.1.18 @nestjs/common@11.1.18
# yarn
yarn add @nestjs/core@11.1.18 @nestjs/common@11.1.18
# pnpm
pnpm add @nestjs/core@11.1.18 @nestjs/common@11.1.18
データソース: GitHub Releases API, npm Registry AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。
