この変更が意味すること
Docker v29.5.0 がリリースされました。CVE-2026-32288 のセキュリティ修正が含まれており、悪意あるイメージの docker pull でデーモンが DoS(サービス停止)に陥る問題が解消されます。パブリックレジストリからイメージを pull する運用環境では早急なアップデートを推奨します。
セキュリティ修正に加え、コンテナのプライベート時間名前空間のデフォルト有効化や、ロギングの柔軟性向上、Windows プラットフォームでの Unix ソケットサポートなど、実用的な機能追加も含まれています。
主な変更点
CVE-2026-32288: 悪意あるイメージによる DoS の修正
悪意あるイメージを pull することでデーモンが停止させられる脆弱性が修正されました。外部レジストリやユーザー提供のイメージを扱うすべての Docker 環境が対象です。
プライベート時間名前空間のデフォルト有効化
対応カーネル上で、コンテナにプライベート時間名前空間(time namespace)がデフォルトで割り当てられるようになりました。これにより、コンテナ内でのシステムクロック操作がホストに影響しなくなります。コンテナ分離性がさらに向上します。
PR: moby/moby#52326
local ロギングドライバのカスタム属性サポート
local ロギングドライバが以下のログオプションをサポートするようになりました:
label/label-regex— コンテナラベルに基づくフィルタリングenv/env-regex— 環境変数に基づくフィルタリングtag— カスタムタグの付与
これにより json-file ドライバと同等の属性ベースロギングが local ドライバでも利用できます。
docker run --log-driver=local \
--log-opt label=app \
--log-opt tag="{{.ImageName}}" \
myapp
PR: moby/moby#52348
Windows: Unix ソケットでのデーモンリッスン対応
Windows 上の Docker デーモンが Unix ソケット(-H unix://...)でのリッスンをサポートするようになりました。--group オプションでグループベースのアクセス制御も設定できます。Linux 環境との運用パリティが向上します。
PR: moby/moby#52365
EOL / サポート状況
| サイクル | 最新バージョン | ステータス | EOL |
|---|---|---|---|
| 29 | 29.5.0 | Active(現行) | - |
| 28 | 28.5.2 | Active | 未定 |
| 27 | 27.5.1 | EOL済 | 2025-05-03 |
| 26.1 | 26.1.5 | EOL済 | 2025-02-17 |
| 26.0 | 26.0.2 | EOL済 | 2024-06-08 |
Docker 29 が現行のアクティブリリースラインです。27 以前は EOL 済のため、28 または 29 へのアップグレードを推奨します。
開発者への影響
- すべての Docker 利用者: CVE-2026-32288 の修正のため早急なアップデートを推奨。特に外部レジストリからイメージを pull する環境では対応必須
- ロギング管理者:
localドライバでカスタム属性が使えるようになりました。json-fileからlocalへの移行がより現実的になります - Windows 利用者: Unix ソケット経由でのデーモン接続が可能になりました。CI/CD や開発ツールの接続方法を統一できます
- カーネル 5.6+ 利用者: 時間名前空間のデフォルト有効化により、コンテナ分離性が自動的に向上します
アップデート方法
# Ubuntu/Debian
sudo apt-get update
sudo apt-get install docker-ce docker-ce-cli containerd.io
# CentOS/RHEL
sudo yum update docker-ce docker-ce-cli containerd.io
# バージョン確認
docker version
# Docker Desktop の場合はアプリケーションのアップデートを確認
データソース: GitHub Releases API, endoflife.date AI解説は Claude API により自動生成されています。正確性については原文をご確認ください。
